東京株式(前引け)=続落、NYダウ安嫌気も後半下げ渋る

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 27日前引けの日経平均株価は前営業日比66円52銭安の2万8349円95銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は4億6072万株、売買代金概算は1兆1691億円。値上がり銘柄数は1003、対して値下がり銘柄数は716、変わらずは115銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は朝方から広範囲に売りがかさむ展開となり、日経平均は前日に続き下値を探る動きとなった。ただ、大きく売り込むような動きも見られず、前場後半は徐々に下げ幅を縮小する展開となっている。前日の米国株市場でNYダウが200ドルあまりの下げで続落となったが、大手IT株が買われナスダック総合株価指数が高く引けたことで、不安心理はやや後退している。東京市場では半導体関連の主力株への売りが目立っており全体の地合いを悪くしているが、一方でメガバンクなどが下げ止まったことで、リスク回避ムードがやや緩和されている面もあるようだ。なお、値上がり銘柄数は1000あまりで値下がり銘柄数を上回った。

 個別ではレーザーテック<6920.T>が下げ止まらず、アドバンテスト<6857.T>は大幅安で値下がり率トップとなった。東京エレクトロン<8035.T>も冴えない展開。野村ホールディングス<8604.T>が大きく値を下げ、ANAホールディングス<9202.T>も軟調。JR東日本<9020.T>も売りが優勢。半面、ソニーグループ<6758.T>が頑強な値動きをみせ、キヤノン<7751.T>も買われた。シマノ<7309.T>も反発。いなげや<8182.T>、山洋電気<6516.T>が値を飛ばし、東海理化電機製作所<6995.T>、フィード・ワン<2060.T>も大幅高。

出所:MINKABU PRESS