27日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸。米債券安を受けた売りは朝方で一巡し、その後は日経平均株価の下落を手掛かりに切り返した。

 26日の米長期債相場は3日ぶりに反落(金利は上昇)した。同日に発表された米3月耐久財受注が市場予想を上回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが続くとの見方が強まった。これを受けて債券先物は売りが先行したものの、米金融システム不安などを背景に日経平均株価が軟調だったことが下支えとなり持ち直した。また、日銀が定例の国債買いオペを通知したことも買い安心感につながったようだ。

 午前11時の先物6月限の終値は前日比6銭高の148円10銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日と同じ0.455%で推移している。

出所:MINKABU PRESS