愛三工は商い増勢で大幅高、業績好調で高株主還元注目されPBRは依然超割安圏に

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 愛三工業<7283.T>が商い増勢のなか大幅高、一時7%を超える上昇で918円まで上値を伸ばし、約3週間ぶりに900円台に乗せてきた。トヨタ系自動車部品会社で燃料ポンプや燃料噴射システムが主力だが、電動車制御システム分野への展開も力を入れ電気自動車(EV)シフトに対応している。足もとの業績も好調だ。26日取引終了後に発表した23年3月期決算は営業利益が前の期比39%増の136億3200万円と急拡大した。

 24年3月期の同利益については前期比2.7%増の140億円と伸び率は鈍化するものの増益基調をキープする見込みで安心感が広がった。同社は時価予想PERが6倍台、PBRは0.5倍台と非常に割安感が強く、東証が要請している低PBR改善策への期待も内包する。なお、株主還元に関しては既にかなり積極的であり、24年3月期の年間配当は40円(前期実績は35円)を計画、配当利回りに換算して4.4%前後と高水準だ。

出所:MINKABU PRESS