奥日光に登山シーズンの到来を告げる、春の風物詩のひとつ、男体山の山開き「開山祭」が25日、日光二荒山神社中宮祠で行われました。

 開山祭は新型コロナウイルス感染症対策のため、ことしも氏子や関係者の代表に限定するなど規模を縮小して行いました。

 拝殿で神事を行った後、男体山の頂上へ続く登拝門のかんぬきを、中麿輝美宮司がはずし、門が開けられました。

 男体山は2022年11月11日から閉山していて、およそ半年ぶりに門が開かれると、参加者たちは今年の登山の安全を祈りました。日光二荒山神社中宮祠によりますと、去年の男体山の登山客はおよそ3万2千人で、前の年のおよそ2万4千人から大幅に増加し、コロナ禍前の水準に戻りつつあるということです。

 この日を待ちわびた登山客が朝早くから頂上を目指し、午前中だけでおよそ80人が登山しました。

 男体山の山頂までは片道およそ6キロの道のりで、11月の閉山祭まで登山が楽しめるということです。