「Monster Hunter Now」(モンスターハンター・ナウ)は2023年9月に配信予定だ

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人気ゲーム「モンスターハンター」(モンハン)シリーズで知られるカプコンと、スマートフォンゲーム「ポケモンGO」の開発・運営で知られるナイアンティックは2023年4月18日、拡張現実(AR)技術と位置情報を活用したモンハンシリーズの新作「Monster Hunter Now」(モンスターハンター・ナウ)の配信を9月に始めると発表した。

位置情報を使用した「モンハン」をプレイしてみたいという声がカプコンに多く寄せられる中、ナイアンティック側から開発の打診があり、「5分ぐらいで決まったプロジェクト」だ。

「何より、グローバルですごく展開していただける安心感」

「モンハン」は、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かうハンティングアクションゲーム。第1作は04年に発売され、ネットワークを介した「協力プレイ」というスタイルを確立し、シリーズ累計で9000万本以上を売り上げている。

新作は、ナイアンティックがカプコンに19年3月に開発を持ちかけて実現。ナイアンティックがカプコンからライセンスを受けて配信する。記者会見したナイアンティックのジョン・ハンケCEO(最高経営責任者)によると、開発を打診したその日に「前向きな返事」があったという。「モンスターハンター」シリーズプロデューサーの辻本良三氏によると、「そこで、5分ぐらいで決まったプロジェクト」だ。位置情報を活用した「モンハン」の要望がカプコンに多く寄せられ、「正直言うと、やるんだったらナイアンティックさんとやりたい、とずっと思っていた」中での打診で、

「何より、グローバルですごく展開していただける安心感もあった」

とも話した。

新作の独自性は「現実の場所とモンスターハンターの世界が融合した世界観」

ナイアンティックゲームディレクターの菅野千尋氏によると、新作の基本コンセプトは「モンスターハンターの世界が私達の住む現実世界にやってきた」。具体的には、ウェイスポットと呼ばれる位置情報データを活用する。このウェイスポットを通じて、武器や防具、アイテムを作るために必要な「資源」を入手できる。プレイする場所によって入手できる資源や登場するモンスターも異なるという。例えば、記者会見が行われた渋谷ヒカリエ周辺のエリアは砂漠のエリアで、砂漠に生息するモンスターが隠れている。このように、

「現実の場所とモンスターハンターの世界が融合した世界観こそが、『モンスターハンター・ナウ』の独自性」

だと説明した。

新作はApp StoreとGoogle Playで配信予定。無料で遊ぶこともできるが、ゲーム内アイテムに課金することもできる。招待制の試作品(クローズドベータ)テストを4月25日から始め、4月18日から特設サイト(monsterhunternow.com)で登録を受け付ける。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)