「イカ天最高の偏差値集団」が語る“笑いとファンク”の融合、現在もバンド活動中【伝説の“イカ天バンド”に会いたい!】
宮尾すすむと日本の社長/黒沢 伸(Vo)
FLYING KIDS、BEGIN、人間椅子ほか、数多くの人気バンドを生んだ『いかすバンド天国』(TBS系)。本格派からイロモノまで、平成の音楽シーンに伝説を残したアーティストたちの今を直撃だい!
今回話してくれたのは、10代目イカ天キング (3週勝抜、1989 年7月1日〜8月5日出演)の「宮尾すすむと日本の社長」でボーカルを務める黒沢 伸。
■バンドの絆が深まり自信を持てた
「代表曲『二枚でどうだ!』は、女性に性的同意を得られず引き下がる歌なのでコンプラ的にOKです」
ゴムを二枚にするから……と女性に懇願する名曲を生んだのは、早稲田と一橋の大学生による「イカ天史上最高の偏差値集団」だった。メンバーは就職の内定が決まった状態で「思い出作り」のために出演。笑いとファンクを融合させた音楽は高い評価を受けた。現在、黒沢さんは一流企業でIT部門を担当し、ほかのメンバーも会社で働きながらバンドも活動中だ。
「新曲は10年に3曲くらいのペースで作っています(笑)。『イカ天』に出たことでバンドの絆が深まったと思うし、まだどこかで夢を見ていられる部分があります。僕らの音楽が世に通じたのは自信になっていますし、今も楽しくやれています。今度、メンバーとお金を出し合って新しいアルバムを作ろうという話をしています。バンドはライフワークなので死ぬまでやります」
イカ天バンドの人気曲を新録したCD『イカ天オムニバスアルバム2023』が発売中
写真・木村哲夫、長谷川新