(左から)井上想良さん、山下幸輝さん、松本大輝さん 撮影/大山雅夫

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ドラマ『ガチ恋粘着獣』が4月9日よりABCテレビ、4月8日よりテレビ朝日で放送開始!

本作は、3人組の人気動画配信グループ『コズミック』のメンバーに ”ガチ恋” した女性ファンを描いた作品。
『コズミック』のスバルと本気で付き合いたいと願う女子大生・輝夜雛姫と、雛姫のような ”ガチ恋” 勢を軽蔑し、『コズミック』のコスモの ”本当のファン” でいることを誓う花織琴乃。2人はひょんなことから自分の推しと接点ができる。そして、純粋で真っ直ぐな「恋心」はいつしか「ガチ恋」に変わり、「好意」は「憎悪」に変化する……? 推しへの暴走する恋心を描いた衝撃のラブストーリー!

今回は本作で『コズミック』のメンバーを演じる、スバル役の井上想良さん、コスモ役の山下幸輝さん、ギンガ役の松本大輝さんにインタビューを実施。和気あいあいとした雰囲気のなか、お互いの印象や撮影時に起こったハプニングなど、たっぷりと語っていただきました!

>>>仲の良さは『コズミック』のまま! 井上想良×山下幸輝×松本大輝 撮り下ろしカットなど(写真17点)

【撮影初日からグループとしてまとまっていた】

――今回が初共演ということですが、お互いの第一印象は?

井上 幸輝はずっとニコニコしていたので「場を和ませてくれる可愛い子だな」と思いました。大輝は「真面目なタイプなのかな?」と最初は思ったのですが、すごくノリが良くて面白くて、第一印象と実際の性格は全く違っていました(笑)。撮影の合間によくやっていた大喜利がとても面白かったです。

山下 想良くんの第一印象は「聞いていて落ち着く声だな」でした。今もその印象は変わっていませんね。大輝くんのことはジュノンボーイの先輩なので知ってはいたのですが、実際にお会いしたことはなかったので、初めて対面したときは「背が高い!」って驚きました。

松本 想良は、最初に会った日に真っ黒の服を着ていたこともあって、「怖い方なのかな」という第一印象でした。でも、撮影が始まったら一番話しかけてくれるし、スタッフさんともよく話しているし、印象がガラッと変わりました。本当に面白くて楽しい方です。幸輝は、最初からこんな感じでニコニコしていたので、親しみやすい雰囲気だなと思いました。2人ともすぐに仲良くなりました。

――仲良くなったキッカケはあったんですか?

松本 想良が最初に「タメ口でいこう」と言ってくれて、そこから一気に仲が深まったと感じています。

山下 そうそう。やっぱり最初は敬語を使うじゃないですか。でも『コズミック』というグループで活動していくなら、そこの壁は取り払っていかないといけないよね、ということで想良くんが提案してくれたんです。そのおかげで、撮影初日からグループとしてまとまっていたように思います。

井上 スバル、コスモ、ギンガは同い年の設定なので、先輩・後輩という意識はないほうがやりやすいと思ったんです。3人の雰囲気をより作中の『コズミック』の雰囲気に近付けたいと思い、提案しました。


【「これを言うんだ……」と松本さんが思ったギンガの台詞】

――それぞれ演じる役の印象と、自分との共通点を教えてください。

山下 コスモくんは内に秘めるタイプで、自分の気持ちを伝えることが苦手なのですが、そこは自分と似ているなと感じます。

井上 スバルはクールだけど可愛くて、自分に正直な人です。だから「やりたいと思ったことはやる」という行動力があります。僕も自分の気持ちに正直に生きることを大切にしているので、そこは似ているのかもしれません。

松本 ギンガは何でもズバッと言うタイプで、『コズミック』のメンバーに対しても他の人に対しても冷たい言い方をしてしまうのですが、それはギンガが少し不器用だからだと思っていて。コスモやスバルのことが大好きだからこそ、うまくいかないときなんかもあって、見ていて歯がゆい気持ちになりました。僕とはあまり似ていないと思います。

山下 うん、性格は全然似ていないです。でも、外見はめちゃめちゃ似ています(笑)。

井上 見た目そのままやもん。漫画から出てきたかと思った。

――たしかに見た目の再現度がすごく高いですよね。では、役を演じるにあたり、何か苦労されたことはありましたか?

松本 苦労というか、僕はヒーローをやっているんですけど(※)、ギンガの台詞の中で「俺はお前のヒーローでも神様でもない」というフレーズがあって……。

井上 そうだ! それ、めっちゃ面白い(笑)。

松本 台本でその台詞を見つけたときは「これを言うんだ……」と思ってしまいました(笑)。

山下 ヒーローなのに(笑)。

※松本さんは『ウルトラマンデッカー』で主人公のウルトラマンデッカー/アスミ カナタを演じられています。

【雛姫も琴乃さんも、ギャップがすごかった!】

――雛姫役の香音さん、琴乃役の石井さんの印象を教えてください。

井上 僕が演じるスバルにガチ恋するのが雛姫なのですが、すごくまっすぐな女の子なんですよね。だから、感情が高ぶると怒鳴っちゃうし、叫んじゃう。それに泣くシーンも本当に多いんです。香音ちゃんはテストから本番のテイクまで、ずっと自分の感情を高ぶらせて泣き続けていて、本当にすごいなと思っていました。そんな香音ちゃんの演じる雛姫だから、役とはいえ僕も申し訳ない気持ちになってくるし、カットがかかるとため息が出ちゃうこともありました。

山下 それを想良くんが引き出しているところがすごいよね。なんつってね。

井上 なんつってね、かよ(笑)。

山下 僕が演じるコスモにガチ恋するのが琴乃さんなのですが、彼女は雛姫とは違うガチ恋の仕方で。琴乃さんは、ガチ恋している自分の気持ちを隠しながら、他のガチ恋している人を嫌うんです。でも琴乃さんは、コスモくんのことで分かりやすく一喜一憂していて、どう見てもガチ恋なんですよね。その琴乃さんの気持ちが、石井さんのお芝居から僕にもすごく伝わってきました。

――松本さんは、香音さん・石井さんとの共演シーンが少なかったかもしれませんが、お二人の印象はいかがでしたか?

松本 僕は、雛姫とりこめろのシーンがすごく好きで、自分の出番ではないときもモニターで見て「すごいな」と思っていました。雛姫の感情がブワーッと溢れているときと、シュンとなっているとき、どちらも見ることができて良かったです。

琴乃さんに関しては、共演したのがコンセプトカフェとクライマックスのシーンだけなのですが、2つのシーンで印象が全然違うんです。実際に間近で石井さんの演技を見て、ぐわっと引き込まれました。

山下 雛姫も琴乃さんも、ギャップがすごかったよね。


【撮影初日に井上さんのスマホが無くなり大慌て!?】

――撮影のときに起きたハプニングがあれば教えてください。

井上 じつは、本当にビックリしたことがあって。クランクアップの3日前くらいの撮影のとき、朝早かったので「眠いな」と思いながらメイクしてもらっていたんです。スバルは目の下にほくろがあるので、いつも描いてもらっているのですが、そのほくろと全く同じ場所に、ほくろと全く同じサイズの黒いゴミが付いていたんです!

山下 どういうこと(笑)?

井上 え、すごくない? ちゃんとお風呂に入ってメイクを落として寝ているのに、朝ほくろを描こうとしたら、ほくろみたいなゴミがたまたま付いていて。「もうほくろあるじゃん!」って盛り上がりました。はい、以上です。

山下 エピソードちっちゃ! でも面白いね(笑)。

――松本さんも何かハプニングはありましたか?

松本 ギンガはアクセサリーをたくさん付けている役なのですが、よく失くしてしまって……。磁石でくっつけるイヤリングは撮影初日から片方失くしてしまって、公園での撮影だったので「もう見つからないだろうな」と思っていたら、ベンチコートのポケットに入っていたということがありました。

井上 そういえば、僕も撮影初日にスマホを失くしたな。

山下 そうだよ! この2人は本当にそういうのが多いんですよ。

井上 暗い公園をライトで照らしながら、みんなで探してくれました。結局、スマホは座っていた折り畳みの椅子に挟まっていて、次の現場で見つかったので良かったのですが……。

山下 スマホは無いと困るからね。そして、大輝くんのイヤリング紛失は2回やっています。

松本 2回やっています。

井上 イヤリング失くしたのも夜だったよね?

山下 なぜか物を失くすのは毎回暗いときなんです。

松本 僕も照明部さんのライトをお借りして探したんですが、結局見つけた場所は、待機場所のソファでした。じつは待機中にそこで寝ていて……。すみません……。

――そんな物を失くすというハプニングに見舞われたお二人ですが、山下さんは何かありましたか?

山下 僕はハプニングは無かったですね。すべてが順調でした(笑)!

【山下さんがやってみたい動画の企画とは?】

――本作にちなみまして、もし実際に自分が動画配信をするなら、どんな内容にチャレンジしてみたいですか。

山下 僕はこの3人で動画を撮るなら、例えばですけど「一緒に修学旅行へ行きたい人ランキング」みたいな感じで、ファンのみなさんにアンケートを取って、各々自分の順位を当てるっていうゲームをしてみたいな。

井上 いいね、それ。楽しそう!

山下 ちなみに、この3人の中だったら「一緒に修学旅行へ行きたい人ランキング」で自分は何位だと思う?

松本 え、僕が1位じゃない?

井上 いやいや、3位だろ。だって物失くすしさ。

山下 たしかに修学旅行でそれは厄介だね。

松本 あ、役じゃなくて自分自身がってことか(笑)。だったら自分は3位かな。

――では、「自分はこのランキングだったら1位になれる!」というものはありますか?

山下 僕は「一緒に家にいて落ち着く人ランキング」1位です。

松本 それだったら僕も負けないと思うけどな(笑)。

井上 僕はそのランキング、1位になれる気がしないな。

山下 じゃあ、想良くんが1位だと思うランキングは?

井上 「一緒にご飯行きたい人ランキング」かな。

松本 めっちゃお店詳しいからね。

井上 そうそう。ご飯食べるの好きだから。大輝は?

松本 僕は「一緒に運動できる人ランキング」だと1位かな。

井上・山下 どういうこと(笑)????

山下 訳分かんない(笑)。まず一緒に運動しないといけないんだ?

松本 うん。

山下 それは縄跳びとか?

松本 やっぱり「ラウンドワンに一緒に行って楽しめる人ランキング」かな。

山下 なるほどね(笑)!

【最後に】

――それでは最後に、実際に演じてみて感じた『ガチ恋粘着獣』という作品の面白さを教えてください。

井上 僕たちは仕事柄、ファンになって応援していただくことが多いのですが、ファンの形にも色々あるということを演じるなかで改めて感じました。また、ファンの中にはガチ恋の方もいて、そのガチ恋の形も様々で……。このドラマでは、最初から最後までずっと新しいタイプのガチ恋している子たちが出てくるので、色々な恋の形を見られるところは作品の醍醐味のひとつかと思います。

山下 ガチ恋する側にも、ガチ恋される側にも、ひとりひとり思いがあって、そこのキャッチボールが丁寧に描かれているところは見どころかと思います。めちゃめちゃリアルなのですが、めちゃめちゃフィクションなストーリーなので、見ていてドキドキしてしまうこと間違いなしです!

松本 原作が漫画なので、実写でやるには難しい部分もあったのですが、「実際にこういうことが起こったらどうなるのか?」と考えながら撮影していたので、かなりリアルなシーンが出来上がりました。「自分もこうなる可能性があるかもしれない……」と思ってしまうくらいリアルなので、心の中がぞわぞわする視聴者の方もいらっしゃるかもしれません。ガチ恋の雛姫や琴乃さん、ミツクリの心情も理解できる部分があると思いますし、今の時代だからこそ共感できるところが多い作品だと思います。

撮影/大山雅夫
スタイリスト/加藤友美
ヘアメイク/大宅理絵、長野一浩
アクセサリー/阿久井愛都

<衣装>
・elephant TRIBAL fabrics
・ROLLING CRADLE
・FDMTL
・TRANTISION
・gym master
・その他スタイリスト私物

<アクセサリー>
・SERASTINY(ブレスレット/井上)
・DEAL DESIGN(ブレスレット/山下、松本)
・FatimaDesign(ネックレス/松本)(リング/山下、松本)
・Ark(リング/山下、松本)
・GINTOKI

(C)ABC