米外為市場サマリー:ドルは売り先行も切り返し一時131円90銭まで上昇
6日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=131円78銭前後と前日に比べ45銭程度のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=143円91銭前後と同80銭弱のユーロ高・円安だった。
この日に米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は22万8000件(市場予想は20万件程度)となり、前日に発表された3月のADP雇用統計に続いて労働市場の軟化を意識させる内容だった。これを受けて米景気の減速を懸念したドル売り・円買いが先行し、一時130円90銭台まで下押した。ただ、その後は7日の米3月雇用統計を控えたポジション調整の動きからドルの買い戻しが流入。米セントルイス地区連銀のブラード総裁が講演で「高インフレと戦うための利上げは続けていくべき」などと発言し、一時3.25%に低下していた米長期金利が3.30%に低下幅を縮小したこともドルの支援材料となり、ドル円相場は131円90銭まで上伸する場面があった。一方、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事が「最近の金融セクターの波乱で景気見通しが大きく変わることがない限り、ECBは5月に追加利上げを実施する可能性が高い」と述べたことで、ユーロにはECBの利上げ継続を意識した買いが入った。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0922ドル前後と前日に比べて0.0020ドル弱のユーロ高・ドル安だった。
出所:MINKABU PRESS
この日に米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数は22万8000件(市場予想は20万件程度)となり、前日に発表された3月のADP雇用統計に続いて労働市場の軟化を意識させる内容だった。これを受けて米景気の減速を懸念したドル売り・円買いが先行し、一時130円90銭台まで下押した。ただ、その後は7日の米3月雇用統計を控えたポジション調整の動きからドルの買い戻しが流入。米セントルイス地区連銀のブラード総裁が講演で「高インフレと戦うための利上げは続けていくべき」などと発言し、一時3.25%に低下していた米長期金利が3.30%に低下幅を縮小したこともドルの支援材料となり、ドル円相場は131円90銭まで上伸する場面があった。一方、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事が「最近の金融セクターの波乱で景気見通しが大きく変わることがない限り、ECBは5月に追加利上げを実施する可能性が高い」と述べたことで、ユーロにはECBの利上げ継続を意識した買いが入った。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0922ドル前後と前日に比べて0.0020ドル弱のユーロ高・ドル安だった。
出所:MINKABU PRESS