GINZAFARM(株)(TDB企業コード:989766490、資本金1億9826万4500円、東京都中央区銀座1-3-1、代表飯村一樹氏)は、3月15日に東京地裁へ自己破産を申請した。
 申請代理人は倉持雅弘弁護士(東京都中央区明石町11-15、東京桜橋法律事務所、電話03-6278-7141)ほか3名。

 当社は、2007年(平成19年)10月に設立。その後一時休眠状態となり、2009年5月に事業を再開した。地域活性化や農業支援を目的とし、地域の金融機関や自治体とも連携したベンチャー企業であり、東京都中央区のJR有楽町駅前にある東京交通会館の1階広場で「交通会館マルシェ」を運営。また、東京交通会館1階にアンテナショップ「徳島・香川トモニ市場」も運営していた。
 地域の農家や加工食品会社などに販売スペースを提供、またトモニホールディングス(香川銀行と徳島大正銀行の持株会社)などから地域企業の紹介を受けて、東京都心の立地の良さから来客数を伸ばし、出品者である生産者からマージンを得ていた。そのほか、農業開発事業として高糖度トマトをローコストオペレーションで栽培するプラントの販売、技術サポートなども行っていた。2017年9月期には年売上高約4億6500万円を計上していた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による客数減少によって2022年9月期の年売上高は約3億5000万円にとどまっていたほか、新規事業として取り組んでいた農業用ロボットの開発に失敗。事業継続を断念、3月14日に事業を停止し今回の措置となった。

 負債は約2億円。