削りたくない支出は?

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 昨年から食料品や光熱費などの値上がりが続いており、節約に取り組んでいる人も多いのではないでしょうか。そんな中、花王(東京都中央区)が家計支出の状況に関する調査を実施。その結果を公表しました。

62%が「家計支出が増えた」と回答

 調査は2022年8月から9月にかけて、花王が運営する情報サイト「くらしの研究」の読者を対象にネット上で実施。4905人から有効回答を得ています。

 まず、2022年の家計の支出が、前年に比べて変化したかどうか聞きました。すると、「変わらない」(31%)が最も多く、「10%以上増加」(22%)、「割合は分からないが増えている」(20%)、「5%程度増加」(14%)、「減った」(7%)、「20%以上増加」(6%)と続きました。前年に比べ、家計支出が増えたと回答した人は62%に達しました。

 次に、「家計の中で節約したい支出、削りたい支出」について、聞きました。1位は「光熱費・水道代」(61%)で、2位「食費」(43%)、3位「通信費」(28%)と続いています。「光熱費・水道代」は、2018年(54%)と比較して7ポイント上昇しています。

 最後に「他は削っても、ここだけは削りたくないと思う支出」を聞きました。男女共に「食費」(男性:44%、女性:35%)がトップで、2位「趣味・娯楽」(男性:16%、女性:16%)、3位「医療費」(男性:13%、女性:11%)と続きました。

 先述の「節約したい支出、削りたい支出」では、食費は2位でしたが、自由回答では「他はいろいろ削っても『食事』だけは食べたいものを食べてストレスを感じないようにしています。その分、食品ロスが出ないようにレシピアプリを参考に、使い切りを意識しています」(51歳・女性)といったコメントが寄せられています。

 ストレスをためずに節約を続けるには、メリハリをつけるのがコツのようです。