「宇宙戦艦ヤマト」松本零士さん(85)死去 広島・呉からも悲しみの声
「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」などの名作を生み出した漫画、アニメ界の巨匠、松本零士さんが亡くなりました。広島からも悲しみの声が上がっています。
2005年にオープンした呉市の大和ミュージアムでは名誉館長を務めました。
松本零士さん(当時)「(戦艦大和)と一緒に沈んだ人たち、(戦艦大和)に撃たれて死んだ人たち両方ともに家族があるわけでしょ親兄弟家族ね。その命という問題にいきわたるから」
呉市の商店街には、これまでの作品を紹介するパネルや宇宙戦艦ヤマトの模型などを展示するギャラリーもつくられ、松本さんもオープニングセレモニーで
沖田十三艦長に扮しあいさつする場面もありました。訪れた子供たちに創作に挑戦してもらおうと初期の作品なども展示されていました。これにはある狙いがありました。
松本零士さん(当時)「昔の作品や子どもの作品を見てもらって小さな子にあれっ、こんなに下手だったのかとそれなら(描いてみよう)と勇気付けられたらうれしいと思う」
突然の訃報に施設を管理する中村さんは…
ヤマトギャラリー零 中村 誠さん(呉信用金庫 地域貢献部)「もうびっくりしました。ビックリしたの一言です。残念です。まだご活躍をされることを祈ったんですが、悲しい限りです」
戦艦大和と宇宙戦艦ヤマトを通じたつながりで広島と多くの縁があった松本零士さん。松本さんがデザインしたバイク用のナンバープレートも2013年から交付しています。街の人たちは…
50代男性「私がちょうど50歳なので世代なんですよね。本当に偉大な方だったし育った世代なので非常に残念だと思います」
呉市 新原芳明市長のコメント
「呉駅の列車到着のメロディーは「宇宙戦艦ヤマト」です。松本零士先生の訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。松本零士先生には、大和ミュージアム建設や運営にあたり資料の提供、展示への協力など、お力添えをいただきました。また、大和ミュージアムの名誉館長も努めていただきました。松本零士先生の呉市へのご貢献には心から感謝しております。今後も、松本零士先生のご意志を受け継ぎ、大和ミュージアムに多くの方に訪れていただけるよう努力してまいります」