一昨年のJBCスプリントを制したレッドルゼル(撮影:高橋正和)

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 今週は東京競馬場で、ダート最強マイラー決定戦・フェブラリーステークス(GI)が行われます。

 今年最初のGIという事で大きな盛り上がりが期待されますが、人気が予想されたギルデッドミラーが右前脚の骨折により電撃引退。25日にサウジアラビアで行われるサウジC(G1)にも有力馬が流れ、メンバー的には少し寂しくなった感があります。

 それでも、前走の根岸S(GIII)でギルデッドミラーに勝利したレモンポップは出走しますし、若い4歳馬では今回が7戦目で底を見せていないドライスタウトや、地方で3連勝と勢いに乗るスピーディキックが参戦。外国馬として初めてフェブラリーSに挑戦するカナダのシャールズスパイトもおり、個性豊かなメンバーが揃った印象です。

 展開次第で多くの馬にチャンスが生まれそうな難しいレースですが、AIは今年最初のGIでどのような判断を下したのか…。それでは早速ですが、今週AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆3度目の正直となるか!?

 今週のフェブラリーSでAIが本命に抜擢したのは、レッドルゼルでした。

 一昨年のJBCスプリント(JpnI)覇者ですが、近2年のフェブラリーSでは、一昨年が4着、昨年が6着と結果を出せていません。

 しかも昨年は、今年も出走を予定しているテイエムサウスダンやソリストサンダーにも敗戦。今回はダート界の新星たちも出走してくるだけに、やってみないとわからない部分はあります。

 ただ、昨年は重馬場で前が残る競馬となりましたし、内枠でゴチャつく競馬。一昨年は大外枠で、今回も出走するソリストサンダー、オーヴェルニュ、ヘリオスに先着していますし、今年も8枠15番を引いたことはプラスとなるでしょう。

 東京のダートは[2-1-0-2]と、フェブラリーS以外で連対を外していない得意コース。昨年、一昨年とフェブラリーSを連覇しているカフェファラオがいないのですから、当然チャンスは拡大するはずです。

 若い世代の馬が人気となりそうですが、それらとの対戦は今回が初めて。週初の予想から一貫して「◎」を打ったレッドルゼルに、古豪の悲願達成を期待したいところです。

(netkeiba編集部)