1月31日から連絡がとれない状況が続き動向が注目されていた

 ユービーエム(株)(資本金4000万円、東京都江戸川区西葛西5-6-2、代表氏家圭二氏、従業員数55名)は、2月6日に東京地裁へ自己破産を申請し、8日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は濱田芳貴弁護士(東京都千代田区大手町1-8-1、ときわ法律事務所、電話03-3271-5140)。
 
 当社は、1991年(平成3年)10月に設立。東京都内や横浜市内を中心に投資用ワンルームマンションなどの新築工事を手がけるほか、改修工事や建材販売なども手がけていた。不動産コンサルティング会社からの紹介で一般個人などの投資家から直接受注を得るほか、マンションデベロッパーからの直接受注も得て業績を伸ばし、2022年4月期には年売上高約105億300万円を計上していた。

 その後も受注は堅調に推移する一方、新型コロナウイルス感染再拡大による先行き不透明感や資材価格の高騰などの影響もあり、近時は一部案件で工期の遅れが発生。昨年末には一部取引先に対する支払い延期要請が聞かれるなど業界内での信用が急速に悪化するなか、先行きの見通しが立たなくなったことから、今回の措置となった。

 負債は2022年4月期末時点で約33億5800万円。