アロゲートで2017年のドバイワールドカップを制したB.バファート師(撮影:高橋正和)

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 現地時間4日、アメリカのサンタアニタ競馬場でロバート・B・ルイスステークス(米G3)が開催。出走した4頭すべてがアメリカ・B.バファート調教師の管理馬だった。

 勝利したのは、L.デットーリ騎手が手綱を執ったイントゥミスチーフ(Into Mischief)産駒の3歳牡馬ニューゲートで、これが重賞初制覇。バファート師は、11戦9勝の2015年米年度代表馬アメリカンファラオ(American Pharoah)やG1・4勝のアロゲート(Arrogate)などを管理した世界的な名伯楽である。

 同レースは、ケンタッキーダービー(米G1)の前哨戦として、上位馬にダービー出走に繋がるポイントが与えられる。しかし、バファート師は2021年ケンタッキーダービー(米G1)にて、1位入線したメディーナスピリット(Medina Spirit)から禁止薬物が検出された問題により、ダービーの舞台であるチャーチルダウンズから2年間の出走停止処分を受けている。これにより、今回のポイントは加算されないこととなった。

 出走停止処分の差し止めを求めるバファート師とチャーチルダウンズの訴訟騒動は今も続いており、今後の動きにも注目である。