【じゃない使い方】土鍋でおでん…じゃなくて「ビーフシチュー」に挑戦!止めてほったらかしでOK!光熱費節約♪

写真拡大 (全14枚)

管理栄養士のともゆみです。みなさんは土鍋をお持ちですか?わたしは持っているんですが、おでんやお鍋を作る専用で活用しています。なので、冬は比較的登場回数が多いとは思いますが、実はもっと可能性があることを最近知りました。例えば、ビーフシチューを作るのにうってつけなのだそうです。その保温力の高さを最大限に活かし、光熱費をグッと抑えておいしく作れるのだとか。詳しく紹介しますね♪

【じゃない使い方】土鍋で鍋料理じゃなくて「鍋焼きビビンバ」作ってみた!おこげが香ばしくって熱々~♡

ガス代高騰で節約を!

次々と食料品の値上げラッシュが続いている中、2022年12月、原料価格が高騰し大手ガス会社4社の都市ガス料金が引き上げられました。家計へのダメージも少なくありません。ガス料金は今後も不透明なため、個人で節約していくことが必要になってきます。

そこで、ガス代の節約方法の一例を紹介します。
・お風呂はこまめにフタをする
・出来るだけ続けて入浴する
・シャワーは節約ヘッドを使う
・ガスコンロの炎を強火から中火にする
・皿洗い時の温度はなるべく下げる 
                など

今回はCBCのテレビ番組『チャント!』の「土鍋は万能で1年中使える、キッチンのスタメンに加えよう」と特集で紹介していた土鍋の活用法を試してみようと思います。そこで披露していたレシピが「土鍋でビーフシチュー」です。土鍋の保温力を最大限に活用して、煮込み料理を煮込まず余熱で火を通すことで節約しながら「ビーフシチュー」を作ります。 

土鍋で作る「ビーフシチュー」の材料と作り方

【材料】(4人分)
にんじん…1本
じゃがいも…2個
玉ねぎ…1個
牛バラブロック肉(煮込み用)…250g
ビーシチューのルウ…1/2箱
水…800ml ※

※水の量はルウによって違いがあるので、ルウの箱に書いてある量を優先してください。わたしが使ったルウは800mlで大丈夫でした。



【作り方】
1.玉ねぎは皮を剥き、2cmくらいの幅に切ります。



2.にんじんとじゃがいもはそれぞれ一口大に切ります。



3.土鍋に油(大さじ1/2、分量外)を引き、中火にして牛肉を炒めます。



4.焼き目が付いたら、玉ねぎを入れてさらに炒めます。
フライパンだと高さがないので、具材が多いと炒めるときにこぼれやすく、普通の鍋は高さがあって上から手を入れなきゃならないので炒めづらい…。土鍋なら、炒めるのにちょうどいい深さなのです。



5.4ににんじん、じゃがいもを加えて炒めます。
焦げないように少し火を弱めます。



6.5に水を入れ中火に戻します。
水を入れる時はゆっくり入れてください。一気に入れると土鍋が割れる可能性があるので注意が必要です。



7.沸騰したらアクを取ります。



8.アクを取ったらフタをして火を止めます。バスタオルに包んで1時間以上放置します。土鍋が見えないようにしっかりと包みます。
土鍋は保温性が高く、予熱で火を通します。バスタオルに包むことで保温効果がUPします。



9.1時間10分経過しました。フタを開けて見てみます。
おぉ、湯気が出てまだ熱々です。じゃがいもがやわらかくなっています。



10.再び火をつけて弱火にし、ルウを入れて溶かします。とろみが出るまで煮込みます。



11.皿に盛り付けて出来上がりです。



節約のためのはずが、いつもよりおいしい!

おいしそうです。いただきます。



うわあ♡
炒めた時の香ばしさをすごく感じます。テフロン加工で作ったお鍋ではこの香ばしさは出せないですね!

ルウには長時間煮込んだようなコクがあります。お肉もやわらかくなっていて、じゃがいももにんじんもすごく甘い。特ににんじんはびっくりするほど甘くてホクホクです。高級なにんじんの味がします。上質なビーフシチューになりました。こんなにおいしく出来るなんてびっくりです。ビーフシチューを作るときには毎回土鍋にしたいです。

にんじんが甘い理由とは?

土鍋の雰囲気がおいしくさせる、という訳ではなくきちんと理由があります。根菜類やお米は、酵素の働きによって甘みに違いが出ます。酵素が一番よく働く温度帯は40℃~60℃。その温度をゆっくりと通過することで食材の甘みや旨味が増すのです。土鍋は急激には温度が上がらず、ゆっくりと上がっていくため、酵素が働く温度帯に留まる時間が長くなります。そのため、にんじんが甘くなったという訳です。

土鍋を使うポイント、おさらい

1.土鍋は深さが絶妙で炒めやすい
2.途中で水を入れるときはゆっくりと入れる
3.アクを取ったらフタをして火を止める、保温性があるので予熱で火を通す
4.土鍋は酵素が働く温度帯をゆっくりと通過するため、根菜やお米が甘くなる

ビーフシチューに合わせたい食材

ビーフシチューにはたんぱく質や脂質をはじめ、ビタミンA・B6・B12、鉄、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
一方、ビタミンC・D、食物繊維、カルシウムなどは十分とは言えません。合わせるおかずとして、同じ栄養素を組み合わせるのではなく、足りないものを補う食品を摂ることで栄養バランスを整えることが出来ます。
ビタミンDや食物繊維の多いのはきのこ類、牛乳にはカルシウムが多く含まれています。また、生野菜サラダを合わせれば、ビタミンCや食物繊維が摂取出来ます。
ビーフシチューには塩分や脂質が多く含まれているので、それらを排出するためには、カリウムや食物繊維が活躍してくれます。それらが多く含まれているフルーツなども良いでしょう。

今まで土鍋は鍋物やおでん専用かと思い込んでいましたが、普通の鍋として使ってもいいんですね。保温性が高いので、予熱を利用するとガス代を節約出来るメリットもあります。今後土鍋の使用頻度が増える気がします。土鍋で作るビーフシチューは普通の鍋で作るのとは全然違います。やってみると、そのおいしさに驚くと思いますよ。