バイエルンがマンCから、ジョアン・カンセロ獲得。指揮官「非常に意義ある補強」
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バイエルン・ミュンヘンは既報通り、マンチェスター・シティからジョアン・カンセロを、買取りオプションつきのレンタルにて獲得した。ただしその買取り金額は7000万ユーロと高額なもの。
それでも首脳陣を突き動かす契機となったのはクラブにおける右サイドバックの事情の深刻さであり、W杯ではフランス代表で先発から降格したベンジャマン・パヴァールが、バイエルンではCBでの出場を希望するも、ノゼア・マズラウイが心筋炎を抱えて長期離脱。右サイドバックのプレーが続いており、移籍希望公言やバルサとの接触なども影響してのことか、不振に陥っているところ。そのため週末のフランクフルト戦ではスタニシッチがプレー。ドイツ杯16強マインツ戦でも同様の措置が見込まれているところだ。
だが今回の獲得によりさっそくカンセロが、マインツ戦から右サイドでプレーする可能性もあるだろう。サリハミジッチSDは「世界のどこにいっても通用する選手」が「これからすぐに戦力になってくれる」と喜びを示しており、とりわけ遊び心や創造性、ダイナミズムなど最近バイエルンに不足している部分を期待したいところ。「レンタルだが買取オプションも付随している。そのクオリティについては非常に高く評価しており、ずっと考えていた選手の1人だった。その攻撃的なプレースタイルとダイナミズムは、うちのシステムに完璧にフィットするものであり、そのメンタリティと経験値もとてもマッチしていると思うよ。これからタイトル獲得を狙う上で力になってくれるはずだ」と言葉を続けた。
ナーゲルスマン監督「非常に意義ある補強」
改めてナーゲルスマン監督は「すごく自然な流れできた話で、よしやってみようとなった」と振り返り、「これは非常に意義ある補強だよ」と強調。特に前述のパヴァールについては、エルナンデスの負傷離脱もあって「これからはもっとセンターバックでの出場機会も増えてくるだろう」ともコメント。その上でマインツ戦に向けて、「彼は状態がよく、理論的には明日からさっそくプレーすることだって可能だ。まだ起用法は決まっていないがね。いずれにしても体調で良い選手が揃っていることは好都合だよ」と語った。どうやらヤン・ゾマー(内転筋)、レオン・ゴレツカ(大腿)、ジョシュア・キミヒ(打撲)、そして前日練習参加を見合わせたダヨ・ウパメカノについてもオプションになる見込みではあるものの、バックアップGKの「ウルライヒは練習中に打撲を受けた」ために欠場が濃厚だという。
カンセロ「バイエルンでの期待値は認識している」
ベンフィカで育成され、インテルを経てユベントス入り。その1年後にはマンCに移籍金6500万ユーロで加入していたカンセロは、プレミア最高のサイドバックの1人として飛躍。これまでプレミア通算98試合に出場して5得点、11アシストをマークしており、1年前に2027年まで延長。夏にはお気に入りの背番号7を手にしたものの、ここのところは居場所を失ってきたことで、今度はドイツへと戦いの舞台を移すことになった。「良い気分だ」と満面の笑みで会見に臨んだカンセロ。
グアルディオラ監督との関係については問題ないとしつつ、バイエルンでの買取オプションについて問われると「バイエルンで何ができるかみてみよう」と長期滞在も視野に入れているかのようなコメント。そして「バイエルンは世界最高のクラブの1つであり、このような選手たちとともにプレーできることは大きなモチベーションとなるものだよ」と述べ、「このクラブはタイトル獲得が使命となっていることはわかっているし、成功に飢えていることもわかっている。そんなバイエルンのために僕は全力を尽くしていくよ」と意気込みをみせた。
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- Oliver Kahn (@OliverKahn) January 31, 2023