本田!鎌田!ガンバ大阪のジュニアユース→高校他でプロとして成功した「最強イレブン」がこれ

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日本代表、そして現在は所属のアイントラハト・フランクフルトで活躍する鎌田大地。彼は、ガンバ大阪のアカデミーでユースに昇格できず、京都の東山高校からプロ入りしたことで知られる。

ガンバ大阪の中学年代は通常のジュニアユースに加え、堺ジュニアユース、門真ジュニアユースという3チーム体制。それがユースで一つとなるため、どうしても高体連や他のJユースチームなど別の道へ進む選手が多くなる。

そこで今回は、ガンバ大阪のジュニアユースから他チームへ移り、プロで成功した選手の「ベストイレブン」を選んでみた。最後に今季プロ入りした注目の2選手も紹介!

GK:東口順昭

ガンバ大阪ジュニアユース→洛南高校

※ガンバアカデミーでは家長昭博や本田圭佑と同期

中学生当時は身長が低かったためユースへ昇格できず、京都の洛南高校へ。

福井工業大学と新潟経営大学を経てアルビレックス新潟でプロ入りし、2014年に移籍したガンバ大阪でリーグ最強の守護神の一人となった。日本代表としてロシアワールドカップにも出場している。

今季は湘南ベルマーレへの期限付き移籍から4年ぶりに復帰した谷晃生とのポジション争いが注目される。

DF:池田学

ガンバ大阪ジュニアユース→清水商業高校(現・清水桜が丘高校)

※ガンバアカデミーでは大黒将志や二川孝広と同期

浦和レッズのJ2降格が決まった1999シーズンJ1最終節、福田正博の無念のVゴール後に状況を知らず喜んでいたことでも知られるDF。

10代の頃からその能力が高く評価され、本来であれば日本が準優勝した1999年のU-20ワールドユースに出場するはずだった(予防接種が間に合わず欠場)。

現役引退後は不動産関連の仕事に就き、2020年からは浦和レッズのハートフルコーチなどを務めている。

DF:昌子源

ガンバ大阪ジュニアユース→米子北高校

※ガンバアカデミーでは宇佐美貴史や大森晃太郎と同期

高校時代にフォワードからセンターバックへコンバートされ、2011年に鹿島アントラーズへ加入。

2歳年下の植田直通と切磋琢磨しながら成長し、2018年のロシアワールドカップではセンターバックのレギュラーとして「ロストフの悲劇」を経験した。

フランスでの挑戦を経て、2020年にガンバへ帰還。そして今季、再び鹿島の一員となった。

DF:荒木隼人

ガンバ大阪門真ジュニアユース→サンフレッチェ広島ユース

※ガンバアカデミーでは井手口陽介や鎌田大地と同期

大阪府東部の門真市で活動するガンバ大阪門真スクール。荒木は拠点である門真市出身の26歳だ。

サンフレッチェ広島ユースから関西大学を経て、2019年にサンフレッチェ広島でプロ入り。1年目からレギュラーを獲得し、その年の11月には日本代表へ初招集された。

昨年のE-1選手権でもメンバー入りするなど、今やセンターバックとして国内屈指の実力を誇る。

DF:田中輝和

ガンバ大阪ジュニアユース→四日市中央工業高校

※ガンバアカデミーでは寺田紳一や丹羽大輝と同期

高校は三重県の四日市中央工業へ進み、2004年に大宮アルディージャへ加入。2006年のアジア大会では北京世代のU-21日本代表としてもプレーした。

レアル・ソルトレイクで日本人2人目のMLSデビューを果たすなど海外でもプレーした後、2017年に現役を引退。

現在はスカウト業に加え、現役時代にプレーもした鳥栖市で放課後等デイサービスの運営を行っている。

MF:田中駿汰

ガンバ大阪ジュニアユース→履正社高校

※ガンバアカデミーでは初瀬亮や林大地と同期

現所属の北海道コンサドーレ札幌ではDF登録だが、ここでは中盤のボランチとして起用したい。

履正社高校から地元の大阪体育大学へ進学。大学時代から東京五輪世代の代表の常連だったが、残念ながら本大会出場はならなかった。

センターバックでプレーする札幌ではチームの大黒柱となっており、2022シーズンはチーム最長の出場時間を記録した。

MF:奥井諒

ガンバ大阪ジュニアユース→履正社高校

※ガンバアカデミーでは安田晃大や藤本憲明と同期

ユース昇格の返事を待たずに高校進学を決断したため、Jジュニアユース→高体連ながらU-17ワールドカップに出場したという希有なキャリアを持つ。

早稲田大学を経て2012年にヴィッセル神戸でプロ入りし、大宮アルディージャ、清水エスパルスでプレー。

2022年に加入したV・ファーレン長崎でも右サイドバックの主力を務め、昨季J2では27試合に出場、1ゴールを決めている。

MF:鎌田大地

ガンバ大阪ジュニアユース→東山高校

※ガンバアカデミーでは井手口陽介や荒木隼人と同期

愛媛県伊予市出身。ガンバ大阪ジュニアユース時代は大阪に住む祖母の家から通っていたという。

2015年に加入したサガン鳥栖で1年目から印象的なプレーを見せ、2017年夏にフランクフルトへ移籍。シント=トロイデンへの期限付き移籍で才能が一気に開花した。

今や日本代表の中心選手の一人。今夏フランクフルトとの契約が切れるためその動向が世界的に注目されている。

MF:本田圭佑

ガンバ大阪ジュニアユース→星稜高校

※ガンバアカデミーでは家長昭博や東口順昭と同期

ユース昇格はならなかったものの、星稜で10番を背負い、2005年に鳴り物入りで名古屋グランパスへ加入。

1年目から主力となり、2008年1月にオランダのVVVフェンロへ移籍すると国際的な知名度を徐々に高めていった。

2010年からワールドカップに3大会連続で出場し、日本人初の3大会連続ゴールを達成。2022年のカタール大会出場は逃したが、解説者としてのコメントが大いに話題となった。

FW:藤本憲明

ガンバ大阪堺ジュニアユース→青森山田高校

※ガンバアカデミーでは安田晃大や奥井諒と同期

大阪府南部の堺市で活動するガンバ大阪堺スクール。藤本は奈良県寄りの富田林市の出身だ。

青森山田高校から近畿大学を経て、JFLの佐川印刷SCへ加入。その後、鹿児島ユナイテッドFCや大分トリニータで結果を残し、国内屈指のストライカーとなっていった。

2022シーズン限りでヴィッセル神戸を退団。1月24日に鹿児島への電撃復帰が発表された。

FW:林大地

ガンバ大阪堺ジュニアユース→履正社高校

※ガンバアカデミーでは初瀬亮や田中駿汰と同期

田中駿汰と同じく履正社高校から大阪体育大学へ進学。サガン鳥栖でプロ入りしたのは2020年だが、特別指定された前年にJリーグデビューを飾り、その試合で初ゴールも記録した。

プロ1年目の2020シーズンに31試合で9ゴールを記録すると、翌年の東京五輪に出場。バックアップからのメンバー入りながら5試合に先発、しかしゴールは奪えなかった。

大会後に移籍したシント=トロイデンでは今季すでに7ゴールを記録している。

最後に、今季J1クラブへ加入した注目の2選手を紹介する。

郄橋隆大

ガンバ大阪ジュニアユース→静岡学園高校

静岡学園からガンバ大阪へ帰還した、156cmの“キュンキュン”ドリブラー。キックの精度も高く、高卒1年目ながら期限付き移籍したJ3の奈良クラブでいきなり活躍の可能性も。名前は「りゅうた」と読む。

名願斗哉

ガンバ大阪ジュニアユース→履正社高校

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今年の選手権で輝いた攻撃的MF。ドリブルとパスのスキルが高く、川崎フロンターレの環境でどのように成長していくか楽しみだ。ちなみに名願(みょうがん)は全国で10人ほどしかいない超絶レア苗字。