エバートン退団、カタール参戦を経て、現在は再び欧州でプレーしているハメス。(C)Getty Images

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 ギリシャの名門オリンピアコスに在籍するコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスが、世界有数のフットサルプレーヤー、リカルジーニョのTwitchチャンネルに登場。世界中で話題となった移籍の裏側を激白した。スペイン紙『AS』が1月26日付けで伝えている。

 2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)で大ブレイクしたハメスは、同年にモナコからレアル・マドリーへ移籍。その後、2020年夏に恩師カルロ・アンチェロッティが率いるエバートンへ加入するも、翌シーズン開幕前に同監督が退任し、マドリー時代に確執が垣間見えたラファエル・ベニテスが就任すると、自身も9月に退団した。

 オリンピアコスでは、カタールのアル・ヤーランを挟み、昨夏からプレーしており、ここまでリーグ戦14試合・3ゴールをマークしている。

 現在31歳のレフティは、まずエバートン退団間際の出来事を回想。悪夢の再会を果たしたベニテスとの会話を明かした。

「プレシーズンの初日にベニテスから、『お前はもう30歳で年寄りだ。若く、ヒエラルキーを理解し、走る選手のほうがいい。自分でクラブを探せ』と言われたんだ」
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 欧州を離れ、新天地をカタールに求めたのはカタールW杯が控えているためだったと説明。ただ、コロンビアは南米予選で敗れ、3大会連続の出場を逃した。

「エバートンの監督が僕を必要としておらず、プレーできないまま留まるのは嫌だった。でもその年、僕はコンディションの問題を抱えていて、ヨーロッパで僕を欲しがっていたクラブは自分のような(高い)サラリーを出せなかった。カタールを考えたのは、ワールドカップが開催されるからで、コロンビアが行くと思ったからだ」

 コロンビアの至宝は南米予選にも言及。もし自身が全試合に出ていたら、予選を通過していたかもしれないと語り、当時のレイナルド・ルエダ代表監督とのちょっとした軋轢も認めた。

「監督と揉めたけど、たいしたことじゃない。でも数試合に出場できなかった。もし試合に出ていれば、もっと何かできたかもしれない。だけどもう終わった話だから、次のワールドカップに間に合わせることを考えているよ。35歳になるけど、大丈夫」

 現在は再び欧州でプレーしているハメス。2026年の北中米W杯出場という明確な目標を持ち合わせており、モチベーションは決して失われていないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部