Apple TVは、Appleのエコシステムに縛られることなくApple TV単体でも豊富なコンテンツが楽しめるため、根っからのAppleユーザーだという人以外からも支持を集めてきました。利用にはApple IDが必要ですが、Apple TVから新規作成することができます。しかし、Appleが新たにtvOSに配信したアップデートにより、最新OSをインストールしたiPhoneやiPadが要求されるようになってしまったことが、Twitterで報告されました。

The Apple TV expects you to have an iPhone in order to accept new iCloud terms and conditions - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2023/01/16/apple-tv-iphone-required/

Apple has made it harder to use Apple TV 4K without an iPhone, and it's a step back | TechRadar

https://www.techradar.com/news/apple-has-made-it-harder-to-use-apple-tv-4k-without-an-iphone-and-its-a-step-back

Apple TVにiPhoneが必要なことが判明したのは、以下のツイートがきっかけです。Twitterユーザーのhugelgupf氏は2023年1月16日に、「私はApple TVを所有していますが、他のApple製品は1つも持っていません。しかし、Apple TVを起動する度に、こんな表示が出ます。Appleは私にどうしろと言うんでしょう?」と投稿しました。ツイートに添付された画像には、「新しい利用規約に同意するには、iOS 16以降、またはiPadOS 16以降を搭載したデバイスが必要です」と案内されています。



「iOS 16以降、またはiPadOS 16以降を搭載したデバイスが必要」ということは、仮にiPhoneやiPadを持っていたとしても、iOS 16をサポートしていない古い端末では使えないことを意味しています。

また、この問題を取り上げたニュースサイト・TechRadarのライターのマット・ボルトン氏が再現しようとしたところ、既に利用規約に同意済みだったらしく問題の画面は出てこなかったものの、「新機能を使用するには、アップデートが必要です。iPhoneまたはiPadをこのApple TVに近づけてアップデートしてください」と表示され、Apple TVの新機能を使うにもやはりiPhoneかiPadが必要なことが確認されました。



by Future / Apple

冒頭のツイートが広く拡散され大きな注目を集めたため、同様の問題に直面した人たちからたくさんのリプライが寄せられたほか、Appleの公式サポートアカウントも駆けつけました。

こうしてAppleから連絡を受けたhugelgupf氏は、ついに回避策を見つけました。それによると、「設定」「ユーザーとアカウント」「(ユーザー名)」「iCloud」と操作してサインアウトしてから再度サインインすると、Apple TVで利用規約の確認ができるとのこと。



今回の一件を受けて、Apple製品を専門に扱うニュースサイトの9to5Macは、「利用規約や新機能のためのアップデートの画面は一時的に解除できますが、解決するまで何度も表示されることがあります。また、場合によっては解決するまで機器が利用できないこともあります。いずれにせよ、手元に最新のOSを搭載したiPhoneやiPadがないことには、どうしようもありません。このような障壁があるので、Apple TVはもはやスタンドアローンのデバイスとは言えないでしょう」とコメントしました。

また、TechRadarはこの問題についてAppleにコメントを要請しましたが、記事作成時点では返答が得られていないとのことです。