ソニーストアが『原神』一色に! イヤホン/スピーカーのコラボ機にさっそく触れた
人気ゲーム『原神』とソニーがコラボし、オリジナルデザインを施した完全ワイヤレスイヤホンとネックスピーカーの期間限定受注販売がスタート。全国5都市のソニーストア店舗では特別イベントも開催されます。
ソニー×『原神』コラボの完全ワイヤレスイヤホン「WF-LS900N/GI」
同コラボのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1/GI」
コロナ禍真っ只中にリリースされた『原神』としては、今回のような規模のオフラインイベントは初めてということで、ソニーもゲーム開発元もこの特別イベントには気合いを込めたとのこと。オープン前のソニーストア銀座の様子を取材してきました。
特別イベント「パイモンみっけ! 原神×Sony Store」を全国5都市のソニーストア直営店で開催中(1月29日まで)
「ソニーストア銀座」が入っているGINZA PLACE
『原神』とは?
オープンワールドアクションRPG『原神』は2020年にオンラインでリリースされ、昨年2周年を迎えたところ。テイワットと名付けられた広いフィールド(大陸)は7つの元素が絡み合う幻想世界で、さまざまなキャラクターや文化が息づいており、プレイヤーはこの世界を案内してくれる妖精「パイモン」(CV:古賀葵)と共にさまざまな冒険に出ることになります。
エレベーターで4階に上がると、ゲームキャラクターの等身大パネルと一緒に写真が撮れるフォトブースがお出迎え。左からヨォーヨ、魈(ショウ)、胡桃(フータオ)、アルハイゼン、パイモン。このうち新キャラのヨォーヨ、アルハイゼンの等身大パネル化は今回が初となる
序盤は、フワフワと可愛らしく動くパイモンの後を追いかけつつメインストーリーを進めていけば、ゲームを遊ぶのに必要なことは教えてくれ、さまざまなコンテンツや探索、任務といった機能が解放されて、さらに遊びやすくなっていきます(詳細は公式ページなどをご確認ください)。
銀座のストア内は原神コラボ一色に
美麗なグラフィックや壮大な音楽、有名声優の多数起用など、随所に力が入っている原神。ゲームにはあまりなじみがないという人も、電車内の広告や、都内で走っていたラッピングトレイン(山手線)などで目にしたことがあれば「ああ、あのタイトルね」と思い出すかもしれません。本作は、上海に本拠を置くゲームメーカー、miHoYo(日本語ページ)が手がけており、現在はPlayStation 4/5のほか、iOS/Android、Windows搭載デバイスで遊べます。
スタイリストと呼ばれる接客スタッフも、原神コラボのTシャツをほぼ全員が着用。「コラボ製品もいいけど、このTシャツが欲しい!」という声が上がりそうだ
筆者もPS5版で無料ダウンロード(ゲーム内課金あり)し、冒頭を軽くプレイしたことがあります。ワールドマップの雰囲気や作りはNintendo Switch向けRPG『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の影響を多分に受けたと思われる節がそこかしこにあり(浜辺から谷を超えて丘を登ると、多様なフィールドが眼下に広がるあの感じ)、本編を進める前から懐かしさを覚えたものです。
量子ドット搭載の液晶BRAVIA XR(2022年モデル)で見るゲーム映像は、美しいのひと言に尽きる
余談ながら、ゼルダBtoWには筆者の好きなゲームメーカーであるモノリスソフトが開発に関わっていますが、原神のマップにそこはかとなく『ゼノブレイドクロス』や『ゼノブレイド2』っぽさを感じるのは気のせいでしょうか。原神でチュートリアルをきちんと見なくても、同じ感覚でフィールドを歩き回れるのはなかなか面白いです。
広大なフィールドでバトルが繰り広げられる
日本アニメでもおなじみの、あのアングル。アツい
5階の壁面にズラリとならぶBRAVIAでは、すべて原神のゲーム映像が流れていた
原神コラボのLinkBuds S/ネックスピーカーを初披露
そんな原神は、まもなく1月18日からVer.3.4『織りなす調べ、華更けて』の提供が始まるところですが、それに先立つ1月6日、原神公式YouTubeチャンネルでライブ配信された予告番組の中で、気になる情報が出てきました。ソニー製品とのコラボモデルが2機種登場するというのです。
昨年12月23日にソニーが初めて情報公開したときには、まだ具体的な製品の情報はありませんでしたが、この配信の中で、限定デザインをあしらった完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」と、ネックスピーカー「SRS-WS1」が登場することが明らかになりました。全国のソニーストア直営店では1月13日から一部商品の展示を実施中です。
限定デザインをあしらった完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」(左)と、ネックスピーカー「SRS-WS1」(右)がソニーストア内で初披露された
ソニーは、サウンドにこだわったゲーム・アニメなどのコンテンツと自社製品のコラボモデルを多数展開してきました。原神はソニー(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のコンテンツではありませんが、コンシューマ機の中では唯一PlayStationプラットフォームで遊べるようになっており、現在幅広い年代層の間で盛り上がっているゲームIPであること、そしてサウンドもしっかり作り込んでいることもあって、画質や音質を高めたオーディオ・ビジュアル(AV)機器を展開するソニーとはもともと親和性が高いのです。ストアの担当者は、そういった点において開発元とソニーのどちらにもメリットがあって双方の意向がかみ合い、今回のコラボに至ったと話していました。
今回のコラボモデルには、ゲーム内でキャラクターに付与される「元素」という属性のマークや、ゲームをイメージしたオリジナルアイコンなどを刻印。いずれも直販サイト「ソニーストア」と、ソニーの直営店「ソニーストア 銀座・ 札幌・名古屋・大阪・福岡天神」、全国のe-ソニーショップで販売されます。価格は、イヤホンが27,500円、ネックスピーカーが26,400円。注文受付は4月6日10時までの期間限定販売です。
原神コラボLinkBuds Sの型番は「WF-LS900N/GI」。好きな元素マークを選んで刻印可能。左右で異なる元素を選ぶこともできる
原神コラボのLinkBuds S「WF-LS900N/GI」は、2022年発売のLinkBuds Sをベースに、7種類の元素マーク(炎/水/風/雷/草/氷/岩)から左右1つずつ好きなものを選んで刻印可能。さらに付属の充電ケースには、パイモンのイラストとタイトルロゴの刻印が施されています。カラーはホワイト、ブラック、エクリュの3色から選べます。
右耳に装着したところ
左耳に装着したところ
手に取れる実機のカラーはホワイトとブラックの2色のみ。エクリュは写真のようなかたちでガラスケースに収められ、外観展示のみが行われる
もうひとつ、ウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」(2017年発売)の原神コラボ機「SRS-WS1/GI」には、本体右側面に7種類の元素マーク、左側面に原神のタイトルロゴを刻印。デザインは1種類で、カラーはホワイトのみとなります。
いずれも実機を手に取って原神のサウンドトラック楽曲を聴いたり、ネックスピーカーの場合はストア内のBRAVIAと接続してプロモーションビデオの音声をワイヤレス再生したりできるようになっています。
原神コラボのウェアラブルネックスピーカーの型番は「SRS-WS1/GI」。右側面には7種類すべての元素マークとソニーロゴの刻印がある
左側面には原神のタイトルロゴが入っている
“ほぼ完凸”のXperia 1 IVで、Ver.3.4試遊も
コラボモデル以外にも見どころはたくさんあります。まずはXperiaスマートフォンのコーナーから。ここではXperiaシリーズの最上位機をゲーミング仕様に強化した「Xperia 1 IV Gaming Edition」で原神を遊べますが、同機にインストールされたアプリ(Ver.3.3)ではほとんどのキャラと武器が使え、レベル99に設定されているとのこと。
Xperia 1 IV Gaming Editionで原神を遊べるコーナーを設置
さらに1月18日から提供開始されるアップデート(Ver.3.4)は同日中に適用され、新たに加わるアルハイゼン、ヨォーヨといったキャラクターが即日体験できるようになるそうです。いずれもソニーストア限定の取り組みで、ファンにとっては気になる情報ではないでしょうか。
ハイエンドスマホの実機を手に取って遊べるのはソニーストアならではの取り組み
なお、ストアではPlayStation 5やゲーミングPC、ソニーのゲームブランド「INZONE」製品を組み合わせ、リッチな環境で原神を試遊できるコーナーも用意しています。こちらは上記のXperiaとは異なり、最新バージョンへの即時アップデートは行われないようです。
PlayStation 5+INZONEデバイスで原神を遊べるコーナーも
5階の壁面にズラリとならぶBRAVIAでは、ほぼすべての機種で原神のオリジナルPVが再生されています。ソニー製のウェアラブルネックスピーカーやサウンドバー、ホームシアター機器で高画質・高音質に原神のエッセンスを存分に楽しめる作りになっていて、「タイトル名は知っているけれど遊んだことはない」という人を、原神ワールドに連れて行く取っ掛かりになりそうです。
BRAVIA XR 2022年モデルが壁一面にズラリ。各機種の発色・描画の傾向も分かるかも
BRAVIAとサウンドバー/ホームシアター機器を組み合わせたコーナー。大きなソファに身を沈めて、映像と音楽に浸れる空間だ
フロアの通路に面した、量子ドット搭載の液晶BRAVIA XR(2022年モデル)の映像にも注目
まばゆい発光エフェクトも白飛びせず、臨場感ある描写になっている(カメラで撮影した関係で、実際に肉眼で見た印象が異なる可能性がありますが、そこはご容赦願います)
大画面で見るキャラクターの迫力もスゴい
1月29日まで期間限定開催となる特別イベント「パイモンみっけ! 原神×Sony Store」では、所定の方法で参加した人のうち先着2万人に、原神2周年記念デザインのオリジナルクリアファイルをプレゼント。ストア店内に隠れている妖精パイモンのステッカーを探して写真を撮り、指定のハッシュタグを付けてSNSに投稿した上で、My Sony IDへの登録・店内QRコードから応募することでもらえる景品となります。
特別イベント「パイモンみっけ! 原神×Sony Store」
パイモンのステッカーは複数の種類があり、ストア内で展示されている製品の側といった分かりやすいエリアでも見かけられますが、「えっそんなところに?!」という思いがけない場所まで、さまざまなところに隠れています。このキャンペーン参加は1人につき1回のみで、プレゼントはなくなり次第終了ということなので、欲しい人は早めにストアを訪れると良さそうです。
これは分かりやすいところにいるパイモンのステッカー(ヒントになってしまうといけないので周囲をトリミングしている)
【パイモンみっけ!原神×Sony Store開催決定✨】1/13(金)〜1/29(日)の期間限定で開催❕『原神』2周年記念デザインのオリジナルクリアファイルを先着でプレゼントキャンペーンを実施????イベント詳細はこちら➡️https://t.co/fqBSQl4Mmk#パイモンみっけ #ソニーストア銀座 #原神 pic.twitter.com/az7H46zgP9- ソニーストア 銀座 (@SonyStoreGinza) January 12, 2023
本格的なシアタールームで“お祭り”の思い出を振り返る
最後に、ストア内のシアタールームで原神の映像と音楽を体感できる体験会(事前予約制)についても紹介しておきましょう。銀座を含む5店舗にはハイエンドAV機器を体験できるシアタールームが用意されており、テイワット大陸でのお祭りの思い出を振り返る映像(約15分)を大画面スクリーンで楽しめます。
ストア銀座5階にあるシアタールーム
ソニーストア銀座で使われている機材は、2022年に発売された4K/HDR対応レーザープロジェクター「VPL-XW7000」(実売約187万円)。これに、7.1ch対応AVアンプ「STR-DH790」(同約46,560円)、5.1chスピーカーシステム「SS-CS3」(同約14,900円/1本)、「SS-CS5」(同約19,290円/ペア)を組み合わせています。
上が「VPL-XW7000」
ここで見られるのは劇中映像をまとめたもので新規カットがあるわけではないとのこと。それでも短時間試聴したかぎりでは、自分がいる場所が銀座のストア内であることを思わず忘れてしまうほど、迫力や臨場感は十分。本格的なシアターシステムでわざわざゲーム映像を……? と思う向きにも納得いく仕上がりといえそうです
シアタールームは特に休日の予約枠が埋まりやすいのですが、取材に訪れた日は平日にもかかわらず、開店後早々に原神ファンとみられる来場者たちがいそいそと部屋に向かう様子が見られました。(執筆時点の)実売で総額200万円近いサラウンドシステムを体験できるまたとない機会なので、希望の店舗のLINEアカウントと友だち登録を済ませた上で、空き枠を見つけて予約してみると良いでしょう。
「SS-CS3」(中央)と「SS-CS5」を組み合わせたサラウンドシステムで臨場感あるサウンドを鳴らす
シアタールーム後方にもSS-CS3(中央)の姿がある
ストア独自クーポンでおトクに
ゲームやアニメとコラボしたオーディオ機器というと、本体デザインにこだわったり、声優による録り下ろしボイスをガイド音声として収録したりといった“濃い”コラボ製品が他社から多数出ていますが、それと比べるとソニーのコラボ製品はやや大人しめな印象を受けます。
個人的には、たとえばパイモンの刻印だけでなく、さらにイヤホンのガイド音声(電源オン/オフなど)にもキャラのセリフが入っている……といった仕掛けがあると、コラボモデルとしての魅力がさらに高まったように思います。
もうひとつ気になったのは、ネックスピーカーのベースモデル(SRS-WS1)が2017年発売とやや古い製品であること。家電芸人の紹介で一躍脚光を浴び、安定した人気を集める製品ではありますが、ソニー製品を長く取材してきた身としては、2022年に登場して以来ブランド認知度を高めてきたという「INZONE」のゲーミングヘッドセットのほうが親和性が高いように感じられます。
ともあれ、多くのプレイヤーから注目を集めている今回の原神コラボ製品。ガチャを回しながらこちらも買うのか、どちらかに注力するのか、悩む向きは少なくないようですが、購入を迷う人の背中を押す情報をひとつお伝えします。My Sony IDの新規登録者であれば、ソニーのAV機器/ゲームアクセサリーが初回10%オフになる「Welcomeクーポン」がもらえ、それを使っておトクにコラボ製品を購入できるとのこと。新規ユーザーでなくてもそれなりにストアを利用した人であれば、何らかのクーポンが発行されている可能性があります。詳細はソニーストアのWebサイトでチェックしてみてください。
そして今後、原神×ソニーのさらなるコラボ展開があるのかどうかにも注目したいところです。
ソニー×『原神』コラボの完全ワイヤレスイヤホン「WF-LS900N/GI」
同コラボのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1/GI」
コロナ禍真っ只中にリリースされた『原神』としては、今回のような規模のオフラインイベントは初めてということで、ソニーもゲーム開発元もこの特別イベントには気合いを込めたとのこと。オープン前のソニーストア銀座の様子を取材してきました。
「ソニーストア銀座」が入っているGINZA PLACE
『原神』とは?
オープンワールドアクションRPG『原神』は2020年にオンラインでリリースされ、昨年2周年を迎えたところ。テイワットと名付けられた広いフィールド(大陸)は7つの元素が絡み合う幻想世界で、さまざまなキャラクターや文化が息づいており、プレイヤーはこの世界を案内してくれる妖精「パイモン」(CV:古賀葵)と共にさまざまな冒険に出ることになります。
エレベーターで4階に上がると、ゲームキャラクターの等身大パネルと一緒に写真が撮れるフォトブースがお出迎え。左からヨォーヨ、魈(ショウ)、胡桃(フータオ)、アルハイゼン、パイモン。このうち新キャラのヨォーヨ、アルハイゼンの等身大パネル化は今回が初となる
序盤は、フワフワと可愛らしく動くパイモンの後を追いかけつつメインストーリーを進めていけば、ゲームを遊ぶのに必要なことは教えてくれ、さまざまなコンテンツや探索、任務といった機能が解放されて、さらに遊びやすくなっていきます(詳細は公式ページなどをご確認ください)。
銀座のストア内は原神コラボ一色に
美麗なグラフィックや壮大な音楽、有名声優の多数起用など、随所に力が入っている原神。ゲームにはあまりなじみがないという人も、電車内の広告や、都内で走っていたラッピングトレイン(山手線)などで目にしたことがあれば「ああ、あのタイトルね」と思い出すかもしれません。本作は、上海に本拠を置くゲームメーカー、miHoYo(日本語ページ)が手がけており、現在はPlayStation 4/5のほか、iOS/Android、Windows搭載デバイスで遊べます。
スタイリストと呼ばれる接客スタッフも、原神コラボのTシャツをほぼ全員が着用。「コラボ製品もいいけど、このTシャツが欲しい!」という声が上がりそうだ
筆者もPS5版で無料ダウンロード(ゲーム内課金あり)し、冒頭を軽くプレイしたことがあります。ワールドマップの雰囲気や作りはNintendo Switch向けRPG『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の影響を多分に受けたと思われる節がそこかしこにあり(浜辺から谷を超えて丘を登ると、多様なフィールドが眼下に広がるあの感じ)、本編を進める前から懐かしさを覚えたものです。
量子ドット搭載の液晶BRAVIA XR(2022年モデル)で見るゲーム映像は、美しいのひと言に尽きる
余談ながら、ゼルダBtoWには筆者の好きなゲームメーカーであるモノリスソフトが開発に関わっていますが、原神のマップにそこはかとなく『ゼノブレイドクロス』や『ゼノブレイド2』っぽさを感じるのは気のせいでしょうか。原神でチュートリアルをきちんと見なくても、同じ感覚でフィールドを歩き回れるのはなかなか面白いです。
広大なフィールドでバトルが繰り広げられる
日本アニメでもおなじみの、あのアングル。アツい
5階の壁面にズラリとならぶBRAVIAでは、すべて原神のゲーム映像が流れていた
原神コラボのLinkBuds S/ネックスピーカーを初披露
そんな原神は、まもなく1月18日からVer.3.4『織りなす調べ、華更けて』の提供が始まるところですが、それに先立つ1月6日、原神公式YouTubeチャンネルでライブ配信された予告番組の中で、気になる情報が出てきました。ソニー製品とのコラボモデルが2機種登場するというのです。
昨年12月23日にソニーが初めて情報公開したときには、まだ具体的な製品の情報はありませんでしたが、この配信の中で、限定デザインをあしらった完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」と、ネックスピーカー「SRS-WS1」が登場することが明らかになりました。全国のソニーストア直営店では1月13日から一部商品の展示を実施中です。
限定デザインをあしらった完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」(左)と、ネックスピーカー「SRS-WS1」(右)がソニーストア内で初披露された
ソニーは、サウンドにこだわったゲーム・アニメなどのコンテンツと自社製品のコラボモデルを多数展開してきました。原神はソニー(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)のコンテンツではありませんが、コンシューマ機の中では唯一PlayStationプラットフォームで遊べるようになっており、現在幅広い年代層の間で盛り上がっているゲームIPであること、そしてサウンドもしっかり作り込んでいることもあって、画質や音質を高めたオーディオ・ビジュアル(AV)機器を展開するソニーとはもともと親和性が高いのです。ストアの担当者は、そういった点において開発元とソニーのどちらにもメリットがあって双方の意向がかみ合い、今回のコラボに至ったと話していました。
今回のコラボモデルには、ゲーム内でキャラクターに付与される「元素」という属性のマークや、ゲームをイメージしたオリジナルアイコンなどを刻印。いずれも直販サイト「ソニーストア」と、ソニーの直営店「ソニーストア 銀座・ 札幌・名古屋・大阪・福岡天神」、全国のe-ソニーショップで販売されます。価格は、イヤホンが27,500円、ネックスピーカーが26,400円。注文受付は4月6日10時までの期間限定販売です。
原神コラボLinkBuds Sの型番は「WF-LS900N/GI」。好きな元素マークを選んで刻印可能。左右で異なる元素を選ぶこともできる
原神コラボのLinkBuds S「WF-LS900N/GI」は、2022年発売のLinkBuds Sをベースに、7種類の元素マーク(炎/水/風/雷/草/氷/岩)から左右1つずつ好きなものを選んで刻印可能。さらに付属の充電ケースには、パイモンのイラストとタイトルロゴの刻印が施されています。カラーはホワイト、ブラック、エクリュの3色から選べます。
右耳に装着したところ
左耳に装着したところ
手に取れる実機のカラーはホワイトとブラックの2色のみ。エクリュは写真のようなかたちでガラスケースに収められ、外観展示のみが行われる
もうひとつ、ウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」(2017年発売)の原神コラボ機「SRS-WS1/GI」には、本体右側面に7種類の元素マーク、左側面に原神のタイトルロゴを刻印。デザインは1種類で、カラーはホワイトのみとなります。
いずれも実機を手に取って原神のサウンドトラック楽曲を聴いたり、ネックスピーカーの場合はストア内のBRAVIAと接続してプロモーションビデオの音声をワイヤレス再生したりできるようになっています。
原神コラボのウェアラブルネックスピーカーの型番は「SRS-WS1/GI」。右側面には7種類すべての元素マークとソニーロゴの刻印がある
左側面には原神のタイトルロゴが入っている
“ほぼ完凸”のXperia 1 IVで、Ver.3.4試遊も
コラボモデル以外にも見どころはたくさんあります。まずはXperiaスマートフォンのコーナーから。ここではXperiaシリーズの最上位機をゲーミング仕様に強化した「Xperia 1 IV Gaming Edition」で原神を遊べますが、同機にインストールされたアプリ(Ver.3.3)ではほとんどのキャラと武器が使え、レベル99に設定されているとのこと。
Xperia 1 IV Gaming Editionで原神を遊べるコーナーを設置
さらに1月18日から提供開始されるアップデート(Ver.3.4)は同日中に適用され、新たに加わるアルハイゼン、ヨォーヨといったキャラクターが即日体験できるようになるそうです。いずれもソニーストア限定の取り組みで、ファンにとっては気になる情報ではないでしょうか。
ハイエンドスマホの実機を手に取って遊べるのはソニーストアならではの取り組み
なお、ストアではPlayStation 5やゲーミングPC、ソニーのゲームブランド「INZONE」製品を組み合わせ、リッチな環境で原神を試遊できるコーナーも用意しています。こちらは上記のXperiaとは異なり、最新バージョンへの即時アップデートは行われないようです。
PlayStation 5+INZONEデバイスで原神を遊べるコーナーも
5階の壁面にズラリとならぶBRAVIAでは、ほぼすべての機種で原神のオリジナルPVが再生されています。ソニー製のウェアラブルネックスピーカーやサウンドバー、ホームシアター機器で高画質・高音質に原神のエッセンスを存分に楽しめる作りになっていて、「タイトル名は知っているけれど遊んだことはない」という人を、原神ワールドに連れて行く取っ掛かりになりそうです。
BRAVIA XR 2022年モデルが壁一面にズラリ。各機種の発色・描画の傾向も分かるかも
BRAVIAとサウンドバー/ホームシアター機器を組み合わせたコーナー。大きなソファに身を沈めて、映像と音楽に浸れる空間だ
フロアの通路に面した、量子ドット搭載の液晶BRAVIA XR(2022年モデル)の映像にも注目
まばゆい発光エフェクトも白飛びせず、臨場感ある描写になっている(カメラで撮影した関係で、実際に肉眼で見た印象が異なる可能性がありますが、そこはご容赦願います)
大画面で見るキャラクターの迫力もスゴい
1月29日まで期間限定開催となる特別イベント「パイモンみっけ! 原神×Sony Store」では、所定の方法で参加した人のうち先着2万人に、原神2周年記念デザインのオリジナルクリアファイルをプレゼント。ストア店内に隠れている妖精パイモンのステッカーを探して写真を撮り、指定のハッシュタグを付けてSNSに投稿した上で、My Sony IDへの登録・店内QRコードから応募することでもらえる景品となります。
特別イベント「パイモンみっけ! 原神×Sony Store」
パイモンのステッカーは複数の種類があり、ストア内で展示されている製品の側といった分かりやすいエリアでも見かけられますが、「えっそんなところに?!」という思いがけない場所まで、さまざまなところに隠れています。このキャンペーン参加は1人につき1回のみで、プレゼントはなくなり次第終了ということなので、欲しい人は早めにストアを訪れると良さそうです。
これは分かりやすいところにいるパイモンのステッカー(ヒントになってしまうといけないので周囲をトリミングしている)
【パイモンみっけ!原神×Sony Store開催決定✨】1/13(金)〜1/29(日)の期間限定で開催❕『原神』2周年記念デザインのオリジナルクリアファイルを先着でプレゼントキャンペーンを実施????イベント詳細はこちら➡️https://t.co/fqBSQl4Mmk#パイモンみっけ #ソニーストア銀座 #原神 pic.twitter.com/az7H46zgP9- ソニーストア 銀座 (@SonyStoreGinza) January 12, 2023
本格的なシアタールームで“お祭り”の思い出を振り返る
最後に、ストア内のシアタールームで原神の映像と音楽を体感できる体験会(事前予約制)についても紹介しておきましょう。銀座を含む5店舗にはハイエンドAV機器を体験できるシアタールームが用意されており、テイワット大陸でのお祭りの思い出を振り返る映像(約15分)を大画面スクリーンで楽しめます。
ストア銀座5階にあるシアタールーム
ソニーストア銀座で使われている機材は、2022年に発売された4K/HDR対応レーザープロジェクター「VPL-XW7000」(実売約187万円)。これに、7.1ch対応AVアンプ「STR-DH790」(同約46,560円)、5.1chスピーカーシステム「SS-CS3」(同約14,900円/1本)、「SS-CS5」(同約19,290円/ペア)を組み合わせています。
上が「VPL-XW7000」
ここで見られるのは劇中映像をまとめたもので新規カットがあるわけではないとのこと。それでも短時間試聴したかぎりでは、自分がいる場所が銀座のストア内であることを思わず忘れてしまうほど、迫力や臨場感は十分。本格的なシアターシステムでわざわざゲーム映像を……? と思う向きにも納得いく仕上がりといえそうです
シアタールームは特に休日の予約枠が埋まりやすいのですが、取材に訪れた日は平日にもかかわらず、開店後早々に原神ファンとみられる来場者たちがいそいそと部屋に向かう様子が見られました。(執筆時点の)実売で総額200万円近いサラウンドシステムを体験できるまたとない機会なので、希望の店舗のLINEアカウントと友だち登録を済ませた上で、空き枠を見つけて予約してみると良いでしょう。
「SS-CS3」(中央)と「SS-CS5」を組み合わせたサラウンドシステムで臨場感あるサウンドを鳴らす
シアタールーム後方にもSS-CS3(中央)の姿がある
ストア独自クーポンでおトクに
ゲームやアニメとコラボしたオーディオ機器というと、本体デザインにこだわったり、声優による録り下ろしボイスをガイド音声として収録したりといった“濃い”コラボ製品が他社から多数出ていますが、それと比べるとソニーのコラボ製品はやや大人しめな印象を受けます。
個人的には、たとえばパイモンの刻印だけでなく、さらにイヤホンのガイド音声(電源オン/オフなど)にもキャラのセリフが入っている……といった仕掛けがあると、コラボモデルとしての魅力がさらに高まったように思います。
もうひとつ気になったのは、ネックスピーカーのベースモデル(SRS-WS1)が2017年発売とやや古い製品であること。家電芸人の紹介で一躍脚光を浴び、安定した人気を集める製品ではありますが、ソニー製品を長く取材してきた身としては、2022年に登場して以来ブランド認知度を高めてきたという「INZONE」のゲーミングヘッドセットのほうが親和性が高いように感じられます。
ともあれ、多くのプレイヤーから注目を集めている今回の原神コラボ製品。ガチャを回しながらこちらも買うのか、どちらかに注力するのか、悩む向きは少なくないようですが、購入を迷う人の背中を押す情報をひとつお伝えします。My Sony IDの新規登録者であれば、ソニーのAV機器/ゲームアクセサリーが初回10%オフになる「Welcomeクーポン」がもらえ、それを使っておトクにコラボ製品を購入できるとのこと。新規ユーザーでなくてもそれなりにストアを利用した人であれば、何らかのクーポンが発行されている可能性があります。詳細はソニーストアのWebサイトでチェックしてみてください。
そして今後、原神×ソニーのさらなるコラボ展開があるのかどうかにも注目したいところです。