君たちは何円までJリーグに払えるか!
宮崎駿監督次回作風のウエメセ説教口調で始まりましたが、本日は値上げのお知らせです。日本にやってきたスポーツ中継の黒船「DAZN」さんが昨年2月から一年を待たずして新たな値上げアップデートを発表いたしました。月額料金は現行の3000円から3700円にアップし、数年前のサービス開始当初の価格からは「ほぼ倍」の価格に到達。2016年から7年ほどで倍という上昇ペースと、2028年まではJリーグとの独占契約が残ることを鑑みると、最終的には月額8000円・年額10万円というラインが見えてくる予感も漂ってまいりました。
もちろん、これでもまだスカパー!がJリーグを放映していた当時のJリーグパック価格と同程度ですので、画質や安定性を無視すれば割安と言える水準ではあります。ただ、DAZN側ももはや言い淀むことすらなく「収益化のフェーズに入ってきた」と宣言しておりますので、さらなる値上げも視界に入れざるを得ないところ。毎年「年間プランで契約してもらえれば昨年並みの価格になります!」論法で段階的値上げを繰り返しながら、いつかどこかで「まだ年度中だが日本から撤退するわ(※謝りもしない)」で先払いした誰かがババを引くチキンレース展開にも期待したいところです。
↓背景に出ているキラキラパワポみたいなのに「始まったこと」は書いてあるのに、「やめたこと」は一切書いてないこのDAZN感!
自転車レースの中継止めた時期とかも書いておいてほしかったが、もちろん書かないぞ!
このスタンスで行くと、サービス終了の日はある日突然やって来そうですね!
気づいたら消えてた的な!
でも、「いつものクルクルだろう」と思ってしばらく気づかないという!
ただ、こうなることは最初からわかっていたことですので、淡々黙々と「来たな」と思うしかありません。Jリーグという日本を代表するスポーツコンテンツを独占しているのですから、殿様商売になるのは当たり前のこと。プロ野球民やF1民はほかの選択肢に退避することもできますが、Jリーグは身も心もすべてを売ったわけですから、Jリーグ民には「見ないor言い値で払う」の二択しかないのです。
僕のタイムラインでも真のJリーグファンと思しき人々は「まだまだ割安」「クラブの強化資金にもなる」「喜んで課金」と余裕をもって状況を眺めており、心強い限り。ABEMA待望論(※無料で見せろの意)を振りかざしたり、「あのしょーもない野球ドラマ何だったんだよ」などと憤慨したり、「自クラブの試合見るだけならDAZNが映る快活クラブに泊まったほうが安いのでは?」などと小銭の損得勘定をしている人は、きっと真のJリーグファンではないのでしょう。真のJリーグファンであるならば「アウェイ遠征費を考えれば月額4万までは割安」くらいのスタンスでドーンと構えていただきたいところ。かの野比のび太氏もこう言っています。「ほんとのファンなら、落ち目の時にこそ応援しなくちゃ」と。今こそJリーグ民が一丸となってDAZNを支えていこうではありませんか。
なにせこのサブスクはJリーグのファンがたくさんお金を払うことを前提にしているのです。世のなかの富の再分配と同じことで、一部の人気コンテンツとそこに集う多くのファンが支払ったお金で「単体ではペイしない」ようなニッチなコンテンツを取り揃え、なんとなーくたくさんの人が加入してしまう状況を作るのがサブスクのキモです。JリーグファンがDAZNを支えることで、ダーツファンや知らない格闘技団体のファンや電動スクーターのファンが比較的割安に観戦を楽しむことができるようになるのです。日本スポーツ界の兄貴分として、誇りを持って役目を果たすしかないですよね。
そういう意味では「Jリーグだけバラにして2000円で見せろ」などという要求は議論の俎上にすら上がらない愚提案です。ダーツとか知らない格闘技団体とか電動スクーターが切り売りをされることはあっても、その逆はあり得ません。アマプラで「ハリウッド超大作だけバラにして月額200円にならんか?」などという要求が通るかどうか考えればわかりそうなものです。
安い課金で見られるのはユニークなもの(※DAZN的表現)、いいものはそれなりのお値段で、が万国共通の常識です。もしもJリーグ単体で見るプランがあるとすれば「他競技のうざいアイコンを消せる」「番組表からダーツと知らない格闘技を排除できる」「番組表が多少見やすくなる」というあたりをメリットと感じる人が「通常価格の倍出すから!」とお願いして導入していただくプレミアムプランくらいでしょう。ダーツを誤タップすることがなくなるなら、ちょっと高くても納得ですよね。
↓期待の新プラン「DAZN Global」(月額980円)では格闘技団体PFLやマッチルームボクシングを見られるらしい!
↓みんな、PFL見てくれよな!
↓みんな、マッチルームボクシング見てくれよな!!
↓そのほかにもユニークなスポーツの数々をお届けする予定だぞ!期待してくれよな!!!
【月額980円のDAZN Globalで見られそうなもの】
※上のツイートにある発表会での説明資料のロゴの並びに沿って、左上端から右下端へ向かって1列ぶんずつ紹介
・【総合スポーツニュース】UNBEATEN
※画像左上端にあるのはアパレルブランド「
UNDEFEATED」のロゴだが何を中継するのか謎なので放映権を持っていて間違えそうなものを挙げておいた
・【モータースポーツ】AMAスーパークロスフューチャーズ
・【eスポーツ】BLAST Premier
・【格闘技】ナシオネスMMA
・【トライアスロン】PTO
・【ボクシング】マッチルームボクシング
・【格闘技】PFL
・【ゴルフ】Icons Series
・【プロレス】PRIME TIME WRESTRING
※画像左下端にあるのは昔のWWEのイベントロゴに見えるが再放送をするとは思えないので放映権を持っていて間違えそうなものを挙げておいた
・【格闘技】BRAVE Combat Federation
・【ドローン】Drone Champions League
・【モータースポーツ】Eスクーターチャンピオンシップ
・【トライアスロン】スーパーリーグトライアスロン
・【eスポーツ】GRID
※画像にあるのは不動産投資グループ「
GRID」のロゴだが何を中継するのか謎なので「DAZN GRID」で検索したときに出てきた一番それっぽいものを挙げておいた
・【格闘技】DREAM BOXING
・【格闘技】ムエタイフォーライフ
いかがでしょうか。世界から集った綺羅星のごとき「DAZN Global」のラインナップは。みなさんも基本的にご存じないでしょうし、僕ももちろんご存じないですし、たぶんDAZNJAPANのみなさんもご存じないような綺羅星流星群ではないでしょうか。もしかしたら熱心にDAZNをご覧の方であれば「あー、電動キックボードみたいなのが走ってる謎のヤツかー!」とピンとくるものがあるかもしれませんが、どれもとてもユニークでミステリアスで素敵ですよね。
あまりに謎なため3つくらいロゴ画像を間違えて資料に載せてるんじゃないかなーと思うヤツがあるのですが、調べても確認しようがないという謎っぷりで、僕もDAZNも見つめ合ってニッコリするしかありません。もしこの画像を作った担当者が「よくわかんないまま、検索してネットからロゴ画像を拾ってきた」という埼玉西武ライオンズコラボ案件みたいなパワポの作り方をしているようであれば、ちょっと本社にご確認をお願いできればと思います。間違えたところで誰も困りはしませんから、のちほどで大丈夫ですので。
とにかく、今後も値上げはつづいていくでしょうが、JリーグファンがDAZNを支えていくことで、こういったミステリアスラインナップを日本でも手軽に視聴できるのです。それがサブスクなのです。なので、「Jリーグだけ2000円で見せろ」などと言わず、自分のチームを応援しながらスポーツ文化の発展と拡大に貢献できるなんてちょっと誇らしい、と思っていただきたいところ。Jリーグとの独占契約は2028年まであると聞きますので、今後も綺羅星を支える巨星として頑張ってもらえればと思います。
たまーーーーーーーに誤タップからダーツを見てしまうこともあるので、今後ともJリーグファンの熱い課金でダーツを支え、ダーツを日本に広めていきましょう。Jリーグがもらったお金より、Jリーグファンが払ったお金が少なければ「トータルで勝ち」って言えると思いますので、値上げに耐えて頑張ってください!2028年終了まであと6年!
↓次の値上げ時期の予告みたいになっていますが、こちらJリーグ開幕のお知らせです!
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povoなら実質8日間見られますしね!
もちろんダーツも知らない格闘技団体も見られますよ!
Jリーグ民じゃない人は継続か解約か、サービス内容を鑑みてご判断ください!