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 ガレス・サウスゲート代表監督が日曜夜にドーハで語った言葉を受けて、それがイングランド代表における時代の終焉を、「強く示唆したものである」と感じたのは、なにも英紙ガーディアンだけではない。ワールドカップ準々決勝でフランス代表に惜敗した直後、サウスゲート監督は今後について「葛藤」を感じていることを吐露。契約期間は2024年までではあるものの、52歳の指揮官は退任を考えている。

 とりわけ「この1年半の大半では困難さを感じていた」と明かしているように、「言われたり書かれたりしたこと」、特に「ウォルバーハンプトンでの夜」の傷跡はいまだ癒えてはいない。6月14日のハンガリー戦での敗戦によりファン、そしてメディアからも疑問の声が向けられるようになった。ただ1年後のワールドカップでは異なる顔をみせており、フランス代表に敗れたとはいえ、少なくとも対等に渡り合った上での延長戦での敗戦。

 イングランドサッカー協会では2016年での就任以来、代表を国際舞台で飛躍へと導いたサウスゲート監督の引き留めに躍起なのだが、ただワールドカップ開催期間中に自宅の写真が流出して警備を強化するなどしたサウスゲート監督は、疑心暗鬼の状態に陥っている模様。「いま頭の中では様々な葛藤がある。仮に残ると決意するなら、それだけの体力を確保したい。4・5ヶ月経過して誤りだと思いたくないんだ。」とコメント。当然ながらその結論が導き出されるのは、「数日」の話ではない。