居眠り議員が多すぎる!本誌直撃に苦しい弁明続々…橋本聖子氏は「認識ない」、萩生田光一氏は「無回答」
松本剛明議員と山田俊男議員
11月21日、総務大臣に就任した松本剛明議員。翌日、新大臣として出席した参院本会議中、早くも“居眠りデビュー”し、批判が集中した。ところが、そんな議員は新総務大臣だけではない。
本誌は、本会議中に舟を漕いでいる国会議員らを40人以上目撃。彼らに「うたた寝していた記憶があるか」質問し、苦しい弁明(なかには逆ギレも)とともにまとめた。
その一部を紹介しよう。
●新総務大臣・松本剛明(63) 衆・自民(兵庫11区・8回)
総務大臣に任命されたばかりの11月22日に居眠りしていたことが話題になった。「ご指摘を受けたことを重く受け止め、緊張感をもって職務を遂行して参ります」
●山田俊男(76) 参・自民(比例・3回)
WTO農業交渉などの国際問題に取り組む。「寝ていた記憶がございます。みっともないところを撮られてしまい、申し訳ない」
●山東昭子(80) 参・自民(比例・8回)
女優・司会者として活躍後、政界に。2007年から3年間、参議院副議長を務める。「風邪気味で薬を飲んでいたため、目を閉じていたか、うたた寝していたと思う」
●佐藤信秋(75) 参・自民(比例・3回)
国土交通事務次官を務めた後、2007年に初当選。「出張疲れでついうとうとしたのだと思います」
●伊藤孝江(54) 参・公明(兵庫・2回)
文部科学大臣政務官。「メモを取る中で腕を組んだり、俯いていたりした様子を撮影したものかと思う」
●政調会長・萩生田光一(59) 衆・自民(東京24区・6回)
無回答。先の参院選で、地元教団施設を訪問するなど、統一教会との接点が指摘されてきた。
●丸川珠代(51) 参・自民(東京・3回)
無回答。テレビ朝日アナウンサーを経て、2007年初当選。環境大臣、東京オリンピック・パラリンピック担当大臣を歴任。
●橋本聖子(58) 参・自民(比例・5回)
森喜朗氏の後任で、東京五輪組織委会長に就任した。「うたた寝をしていたという認識はありません」
●川田龍平(46) 参・立民(比例・3回)
HIV感染者として実名を公表し、現在もHIV問題に取り組む。「目をつむっていたように見えたかもしれないが、居眠りはしていない」
この結果に、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「“税金ドロボー”とのそしりも免れぬ緊張感のなさ」と呆れ返る。
「この気の緩みは、今の国会が“一強多弱”状態にあることの証左です。与党は、数々の不祥事が露見しているにもかかわらずたるんでいますし、野党には与党が身構えるほどのやる気がない。国会を開くのに1日3億円かかっていることを自覚すべきです」
なかには、「風邪薬を飲んでいた」などと釈明する議員もいたが……こうした回答に、ある議員秘書が声を潜めて、こう一笑した。
「嘘に決まってるでしょ!」
政治の劣化も、ここに極まれりーー。
※各議員に記載の回数は、当選回数を表わしています