大谷翔平、広告塔務めた“仮想通貨”企業が破綻「1.5兆円の賠償責任訴訟」を起こされていた
《5年ぶりに日本のファンの皆様の前で野球ができるのを楽しみにしています!!》
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11月17日、今季のメジャーリーグ開幕戦の前日以来、約7か月ぶりに自身のインスタグラムを更新した大谷翔平。その言葉は、日本のファンを大いに沸かせた。
「2023年3月に開催される予定のWBCに出場する意思があることを表明しました。大谷選手が日本ハムファイターズにいたときの監督で、現在は日本代表チームの監督を務める栗山英樹さんに、その旨を伝えたと報告したのです。
大リーグで最も活躍した選手を表彰するMVPを昨年に続いて2年連続受賞とはなりませんでしたが、大谷選手がインスタに載せた《日本のファンの皆様の前で》という言葉から“国内で行われる予選ラウンドから参加するのではないか”という期待の声が上がっています」(スポーツ紙記者)
栗山監督は、大谷の言葉を受けて「本当にありがたいですし、敬意を表します」とコメント。“二刀流”のスーパースターが侍ジャパン入りするのをファンは心待ちにしているが、大谷にはこんな不安なニュースもあった。
「大谷選手は、暗号資産いわゆる仮装通貨の交換所を運営する『FTXトレーディング』という会社の“グローバル・アンバサダー”という広告塔を務めていました。その会社が日本時間の11月12日、経営破綻したことを発表したのです。
顧客からの資金の引き出しについて、日本円にして約1兆1000億円の資金不足に陥っているといいます」(大手新聞経済担当記者)
ノーギャラに加えて訴訟を起こされた
同社のアンバサダーには大谷だけでなく、プロテニスプレーヤーの大坂なおみやアメリカのNBAやNFLのスター選手らも名を連ねており、彼らは報酬をすべて仮想通貨や株式で受け取ることになっていた。
それが今回の経営破綻を受けて、実質“ノーギャラ”になってしまった大谷たちだが、さらにこんな受難も。
「経済的損害を受けたという投資家たちが“宣伝にかかわった有名人にも賠償責任がある”として『FTX』の経営者らだけでなく、大谷選手などのアスリートたちにまで損害賠償を求める訴訟を起こしました。原告は、日本円にして約1兆5000億円の損害を受けたと主張しています」(同・経済担当記者)
気の遠くなるような額だが、大谷まで賠償責任を問われることはあるのか。
アメリカを中心に活動するスポーツライターの梅田香子さんは、こう語る。
「大谷選手たちが責任を問われることはないでしょう。『FTX』はメジャーリーグのスポンサーにもなっており、大谷選手はその流れからアンバサダーに就任した程度の関係性。大坂選手は実際に投資もしていたようですが、それも資産のごく一部に過ぎないと思います」
大谷本人が出頭する可能性
アメリカでの訴訟は、具体的にどのような流れで動いていくのか。
「まず原告と被告の代表が話し合い、“裁判にする”という結論になったら、法廷に場を移します。ただその前に、裁判として成立するかどうか司法機関による審査がある。仮に審査を通ったとしても、今回の場合だと、アンバサダーを務めた選手たちにまで賠償を求める原告の主張は棄却されると見られています。大谷選手ほか本人たちは出頭せず、それぞれエージェントが対応するでしょう」(梅田さん)
WBCでは「多くの人に楽しんでもらえるようにプレーしたい」と語っている大谷。その視界は晴れやかなようだ。
今年7月から1か月間、日本で放映されていた『FTX Japan』のテレビCM。大谷のマネジメント会社の責任を指摘する声も