50代からの暮らし。「捨てられないもの」が無理なく片づくコツ3つ
おうちが片づいていると暮らしやすく、家事効率もアップします。自分はもちろん、家族の「片づけ欲」をアップさせる方法とは? カウンセラー・エッセイストの若松美穂さんが教えてくれました。
自分と家族の「片づけ欲」を高めるコツ3つ
興味のあることや楽しいこと、やりたいことは、変わっていくもの。私もその時々「今は」で考えて、自分のブームを大切にしています。
一方、「いつかは飽きる」ことも認識のうえで、夢中になるだけなるのもよし。その後は無理に続けなくてもいいのかなと思ったりします。
●1:片づけは焦らず、面倒がない方法に
今は片づけがマイブームです。暇ができたらあちらこちらの扉をあけてものを取り出し、スペースをあけるのが楽しい。
家族もいらないと思うものは、廊下に出しておいてくれます(その後私が仕分け)。
この「出すだけ」というのも、家族にとっては面倒が少なく、片づけのハードルが低くなっているのかなと思います。
片づけは、一気に進む方が理想的かもしれません。でもわが家の場合は、段階的に進んでいきます。
少しずつ諦めがついていらなくなっていくから、無理して捨てず、家族が“取っておきたい”と言ったものは、残しておきます。
次第に「もういいかな」と自分で決めるときが来るのを何度も見ているので、焦る必要はないのかなと思っています。
●2:捨てられないものがあっても、待てばタイミングが来る
笑われそうですが、子どもたちと海で遊んだオモチャを捨てたのは、ついこの間。
もう15年くらい使っていないのに、二女が「まだ、捨てないで…」と言っていたんです。
懐かしさは私も同じでした。砂浜で駆け回る、子どもたちの楽しそうな様子が目に浮かび、躊躇しました。
それから1年がたち「そろそろいいかな」と声をかけると、「うん」。写真に残して、お別れしました。
自分のつくった作品はパッと捨てるのに、これは捨てられなかった娘。おもしろいものです。
習い事に使った本やCDも、本当は一つ残らず“丸ごと”譲ろうと思ったのですが、いざ整理を始めたら、「これ私好きだったよね」「かわいい! 取っておきたい」と。
いつかはいらなくなるのかもしれないけれど、彼女が必要だと思うものは抜き出し、残りの段ボール1個分を、身内にお下がりとしてもらっていただきました。
たとえ家族であっても、価値観や物への思い入れ、捨てどき(タイミング)は異なるもの。
こちらにとって必要のないものも、相手にとっては特別なものだったりもします。
だからこそ、その人の「今」や「えい!」という時期を待ってみるのも、ひとつの方法なのかなと思います。
●3:すてきなインテリアを見ると、片づけ欲がアップ
ちなみに個人的には、住宅展示場やお友だちの家を訪問したり、インテリアにこだわった飲食店やインテリアショップを見に行ったりすると、よい刺激を受けて、家を片づけたい欲が増すらしいということがわかりました。
自分をやる気にさせるものを知っておくのも、いいのかもしれません。