お気に入りのシャンプーを各自が浴室に置いていた4人家族の生活。それが終わって、夫婦ふたり、50代の暮らしが始まったことをきっかけに「石けん生活」を始めたというライフオーガナイザー・田川瑞枝さん。ちょっとした手間や収納スペースがダウンサイジングできて、とても快適になりました。その様子を詳しく語ります。

洗濯物は粉石けんで

子どもが独立する以前、4人家族で生活をしていたときには、液体タイプの洗濯洗剤を利用していた筆者。夫婦ふたりの生活になると、洗濯の回数が減り、洗剤の消費も少なくなります。

そんなときに、柔軟剤を使うことなく、洗濯物がふっくらと仕上がる粉石けんを見つける機会を得ました。洗濯のプロ・とみおかクリーニングがつくっている洗剤です。液体タイプと切り替えて、こちらを使うことに決めました。

実際の使い心地も良好、ワイシャツの襟汚れがもみ洗いでちゃんときれいに。汚れはもちろん、においもしっかり落としてくれます。おかげで、室内干しのにおいもなし。

洗うたびに洗濯槽の汚れも取ってくれるらしく、掃除もラクになりました。

また、ライフオーガナイザーとして片づけの視点で見ても、粉石けんのほうがコンパクトで場所取りしないのもうれしいポイントでした。

 

筆者は粉石けんの保存に、無印のボトルを利用しています。キャップで計量できるので便利。

 

シャンプーを固形の石けんに変更

家族でそれぞれ好みのシャンプーを使った時期も過ぎ、ひとつに絞れることもあと押しとなって、こちらも液体タイプから変更。エコの観点と髪への影響を考えて、石けんシャンプーバーを使ってみることにしました

 

選んだのは、マックス石鹸「The BAR」のソリッドシャンプーとソリッドコンディショナー。容器は紙製なので、プラごみはなし。ひとつで、3か月は使えるとのこと。あわせて、ボディーソープも、アレッポのオリーブ石けんに変えました。

 

石けんシャンプーを使った感想ですが、髪の毛のきしみやごわつきはありません。使い心地に半信半疑だった夫も、液体シャンプーとなんら変わらぬ泡立ちと洗い上がりに満足しています。

 

筆者は、石けんが溶けてベトベトするのが好きではありません。そのため、石けんを浴室には置きっぱなしにせず、入浴するたびに持ち込みするようにしました。100均ケースに、無印良品のセルロースシートを敷いて、その上にソーブディッシュを。汚れを防止しつつ収納。

 

入浴以外は脱衣室の棚に置いています。持ち込みに大した手間もいらないし、水分が飛んで毎回気分よく使えます。

液体タイプを使っていたときは、ボトルのヌメリ取りや詰替え作業がありましたが、今ではこうした手間から解放されました。

台所洗剤は使い勝手を考えて、液体石けんに

台所仕事でも、合成洗剤から石けんに切り替えました。ただし、使い勝手を考えて、固形ではなく液体石けんをチョイス。とくに夫からの要望でもありました。

 

わが家が愛用しているのはシャボン玉石けんの「シャボン玉台所用せっけん泡タイプ」です。ボトルの頭をプッシュすると泡状になった石けんが出てきます。

 

固形石けんのようにこすりつけたり、泡立てたりする必要もなし。作業の効率もアップします。合成洗剤との違いはとくに感じられず、かえって泡切れが早いことに、夫は感動していました。

ドラッグストアで大量の新製品が並んでいる今、石けんと聞くと、ちょっと古いイメージがあります。しかし、その実力は筆者にとっては十分のものでした。

50代になって夫婦ふたりの生活をするようになって、収納スペースや家事のダウンサイジングにも少し貢献。ものは試し、で始めてみた「石けん生活」ではありますが、もうしばらくは続けていこうと思っています。