THE ALFEE・高見沢さんが激押しする青春漫画。「心を揺さぶられるとはこのこと」
大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さん。ここでは、そんな高見沢さんが、今イチオシの漫画を紹介! 今回は、SNSでも話題になり、高見沢さんも「心を揺さぶられるとはこのこと」と絶賛する作品『ルックバック』です。
創作活動を通して成長する2人の青春物語『ルックバック』
『ルックバック』藤本タツキ/著 集英社刊 全1巻
学校新聞で4コマ漫画を連載している小学生の藤野と不登校だった同級生の京本は、漫画を描くことへのひたむきな思いでつながっていた。中学に入り2人はコンビで漫画家を目指すも、やがてお互いの道を歩むようになり…。
●日本のコミックの質の高さを証明するかのような作品
心を揺さぶられるとはこのことでしょうね。知人から薦められて読んだ『ルックバック』は想像以上の内容で、日本のコミックの質の高さを証明するかのような作品でした。字数が決まっているため、書き足りないのを承知で言いますが、このコミックの凄さは言葉や文字では表現できないというのが正直なところです。
小学生の頃、僕の教科書は落書きだらけで、余白には『おそ松くん』のイヤミやチビ太に鉄人28号、鉄腕アトムなど、少年漫画のヒーローでいっぱいになるほどでした。『ルックバック』の主人公、藤野と京本も漫画オタクで自ら学校新聞で4コマ漫画を描いていました。お互いにリスペクトし合う2人は成長し、やがてコンビでプロの漫画家としてデビューしますが、京本は美術大学に進学するためコンビは解消。しかし、京本は大学でテロに襲われ命を落としてしまいます。その後の展開にも驚かされますが、なんのかんの言うより、是非このコミックは手に取って読んで欲しい一冊です。