「押し入れ収納」3つのコツで布団もすっきり。「奥行き」が逆にメリットに
押し入れやパントリーは、ものをしまうスペースはたっぷりあるのに、広すぎるがゆえに空間をうまく使いこなせていないケースが多いもの。そんなときに試すべきテクニックは3つだけ! 整理収納コンサルタントの須藤昌子さんに、簡単かつすぐ実践できるアイデアを教えていただきました。
奥行きのある押し入れやパントリー。便利に使いこなす3つのコツとは
整理収納のプロ、須藤さんのお宅にも、奥行きのある収納スペースがいくつかあります。
「押し入れ、パントリー、シュークローゼットです。どれも、ものをたくさん収納しておきたいところ。できるだけスペースをムダにせず出し入れしやすいように、3つのテクニックを駆使しています」
●1:手前と奥に収納ボックスを並べる
ひとつ目のテクニックは、収納スペースを手前と奥で区切って使う方法です。奥行きが深いと、収納ボックスを縦に2つ並べることができますよね。
須藤さん的ポイントは、奥に置くボックスは高く、手前のボックスは低くすること。
「手前によく使うもの、奥には季節ものや2軍アイテムなど頻繁に出し入れしないものを入れるのがよいですね。とはいえ、同じ高さのボックスを並べると奥のボックスへのアクセスが極端に悪くなってしまうんです」
でもこのように高低差をつけると、奥のボックスの使い勝手もアップ。押し入れやパントリーの使いにくい「奥行き」が、「収納力」というメリットに!
●2:大きなものを収納して、奥行きを目一杯使う
2つ目は、奥行きの深さを生かしてものを収納するテクニック。
「奥はどうしても取り出しにくくなってしまうので、手前から奥まで目一杯スペースを使うようなアイテムだけを収納するのもおすすめです」
たとえば寝具。このようにひとつのアイテムでスペースを使いきってしまえば、「奥のアイテムが取り出しにくい」という不便を感じることもありません。
「イケアの人気シリーズ、SKUBBは布団などを収納できる奥行き深めのサイズが多数そろっています。使わないときはたたんでコンパクトにしまっておけるのもポイント」
しまいにくい「大物」を収納できるのも、奥行きのある押し入れやパントリーのメリットですよね。
●3:ものを減らして贅沢に収納するという選択肢も
次は考え方を変えるコツ。スペースがあるからといってすべて使う必要はないんです、と須藤さん。
「奥まで使わないともったいない! と思ってしまいがちですが、そのせいで使いにくさを感じてしまうなら無理に使わなくてもいいのではないでしょうか」
須藤さんは場所によってはぎゅうぎゅうにものを詰め込まず、奥のスペースをあけた「ゆったり収納」を心がけています。
「使わないものを処分し、ものの量を見直せば奥までスペースを使わなくてすみます。取り出しやすい手前のスペースだけ贅沢に使うことができますよ」
須藤さんのテクニックを駆使すれば、出し入れのしやすさを第一に考えた収納に整えることができそうです。ぜひ参考にしてみてくださいね。