アクセントカラーの効いた家に暮らす日刊住まいライターが、満足度について語ります。14年前のハウスメーカーでの家づくりで、階段と寝室、子ども部屋に、塗料や壁紙を使って、お気に入りの色彩を取り入れました。暮らしていると、アクセントカラーが気持ちを明るくしてくたり、癒やしてくれたり。メンテナンスも必要ですが、とても気に入っています。新築やリフォームの参考に。

玄関からすぐの階段は水色。毎日が明るい気分に

筆者は夫と子ども3人(長男16歳、長女13歳、次女9歳)の5人家族。今年で築14年を迎える家で暮らしています。

建築当初、白のさびしい印象の家ではなく、積極的に色を楽しむ家にしたいと考えていました。

まず、玄関をあけるとすぐ目に飛び込んでくる階段。鉄骨造だったので、この階段は、1枚の鋼鈑を折り曲げてつくってもらいました。

 

家族で相談した結果、家のアクセントとなる色でペイントしてもらうことに決定。そして少し明るいイメージを加味して水色を選びました。

インパクトがあり、家の顏のような存在に。毎日、気持ちが少し明るくなるような効果も感じています。

 

寝室の壁は気持ちが落ち着くイエローに!

寝室の壁もアクセントカラーとしてイエローを取り入れました。扉の茶色にもなじむ山吹色に近い色味を採用。

あまり光の入らない寝室は、壁面の一部に色味をいれることで、明るいイメージになります。照明を落としたときに少し照らされる壁も、とても温かみのある雰囲気で、癒やしの空間となりました。

 

子ども部屋の壁紙は子どものチョイスで!

子ども部屋には好みの壁紙を選ばせてあげました。1階の階段は水色。いつも目に入る色だからなのか、選んだ壁紙も青系色をチョイス。

少しグリーンの要素もあるので、少し北欧をイメージするようなカラーで落ち着きがあります。派手過ぎないカラーを選んだこともあり、子どもが大きくなっても気に入ってくれています。

 

部屋の一区画だけに カフェ風の木目調壁紙を!

ベッド横の壁は、腰壁のように見える木目調の壁紙を貼りました。白の割合が多めなので、あまり圧迫感を感じることはなく、自然となじみます。

 

そのほか採用してよかったポイントは、壁面の下の部分(床から90cm)のみ貼りつけたので、カフェにいるような、楽しい空間になったこと。使う量も少ないので、低コストですみました。

階段のようなすれるところはメンテナンスが必要

14年住んでいて、アクセントカラーを取り入れたことは後悔していません。暮らしていて、気持ちも明るくなりますし、むしろ大満足といってもいいでしょう。

ただ、少し後悔していることがあります。それは、使用頻度の高く、すれてしまいがちな階段のような場所では、ほかの選択肢もあったかもしれないということです。

 

生活してみると案の定、階段のペイントした部分がはげてきました。そんなときは、修復を行います。新築時に余った塗料をしっかり密閉できる容器に分けて保存しておき、100均などで売られている絵の具用の筆を使って修復しています。

修復する場所(壁近くなど)によっては、マスキングテープなどで周りにペンキがつかないよう保護してから作業します。

休日など、朝の時間がゆっくりとれる日に作業するとスムーズ。晴れている日であれば朝のうちに修復しておでかけし、夕方帰宅する頃にはしっかりと乾いています。

 

上はDIY気分で修復した直後の写真です。意外ときれいに直すことができます。

いちばんよく修復するのは階段の上がり口部分。もとは階段全面水色でしたが、わが家に犬がやってきたときに、滑り落ちないように安全面を考慮してタイルカーペットを購入。階段の幅に合わせて調整しながら貼ったことで、塗装はがれの部分も隠せています。

住まいにアクセントカラーを取り入れるだけで、筆者は少しはなやいだ気持ちになりました。新築時にきれいに仕上げるもよし、部屋のイメージチェンジにDIYでアクセントカラーを加えるもよし。みなさんも好みのカラーを、自宅に取り入れてみてはいかがでしょう。