男のアメカジは「重ね着コーデ」でおしゃれ度アップ!レイヤードのコツをスタイリストが伝授

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メンズファッションのスタイリングはどうしても単調になりがち。そこでおすすめなのが、ほんのひと手間で雰囲気を変えられる「重ね着コーデ」です。

重ね着(レイヤード)をするとコーディネートに奥行きが生まれるため、こなれた印象を与えることができます。いつも着ている服も新鮮に着こなすことができ、クローゼットに眠っている服も活用できます。

また、防寒対策としても効果的。薄手の秋服もレイヤードすることで冬まで着ることが可能です。

そんな重ね着コーデを楽しむために、今回はスタイリストの中村祐三さんにレイヤードのコツを聞いてきました。中村さんがスタイリングした、旬のアメカジ重ね着コーデと合わせて紹介します!

スタイリング指南はこの人

スタイリスト
中村祐三さん

ファッション誌をはじめとする数多くのメディアや広告で活躍する実力派スタイリスト。特にアメカジ・アメトラのスタイリングには定評がある。自身がゴルフ好きなことからゴルフコーデも得意。「秋冬は服を何枚か重ねて着るので、自然と重ね着コーデになります。その際、いつもよりおしゃれに見えるレイヤードテクニックを紹介します。今回は人気のアメカジを今っぽくスタイリングしました。」

シャツ&スラックスで上品さをプラスしたフリース重ね着コーデ

モデル身長173cm/着用サイズL
軽量フリースクルーネックプルオーバー
他、スタイリスト私物

オレンジのライトフリースを主役にした重ね着コーデ。アウトドアなイメージの強いフリースも、シャツを合わせることで品良く着こなせます。

「発色の良いトップスはコーディネートのなかで浮いてしまいがち。でも白インナーを加えることで全体にまとまりが生まれます。今回は白シャツで上品さをプラスし、裾や袖から白をチラ見せしてバランスを取りました。」

そしてシャツの上品な雰囲気に合わせて、パンツはきれいめ素材のスラックスをチョイス。

「トップスが鮮やかなので、落ち着いた色味のパンツが好相性。特にワイドパンツなら今っぽいアメカジスタイルになるのでおすすめです。」

プルオーバータイプのフリースも、シャツ&スラックスを合わせるとすっきり上品に。

薄手のフリースはスウェット感覚で着用でき、アウトドアミックスも楽しめるので1枚持っておくと便利です。

アウトドアアウターを活用した上級セットアップ重ね着コーデ

モデル身長173cm/着用サイズL
70年代ビンテージジャージトラックスーツジャケット
70年代ビンテージジャージトラックスーツパンツ
サコッシュ
他、スタイリスト私物

次に紹介するのは、ジャージのセットアップを使った重ね着コーデです。ジャケット&スラックス、ブルゾン&イージーパンツ、シャツ&ワイドパンツなど、今セットアップの人気が高まっています。

そんなセットアップのインナーに、本来はアウターとして用いるアノラックを大胆に使用。薄手のセットアップを初冬まで活用できる上級レイヤードテクニックです。

「いわゆるアウターをインナーに使用した意外性のある着こなし。これもセットアップの楽しみ方の一つです。今回はスポーツ感のあるジャージのセットアップを、アノラックとビーンブーツでアウトドアテイストに。

また、コーディネートに使う色数は少ないほうがおしゃれに見えるので、アノラックとサコッシュを同系色にして、黒セットアップの差し色にしました。」

ニットとスウェットをレイヤードした新感覚ワンマイル重ね着コーデ

モデル身長173cm/着用サイズL
ショルダーボタンクルーネックセーター
コンフォートスウェットパンツ
ベースボールキャップ
他、スタイリスト私物

スウェットはアメカジの定番アイテムですが、「デニムパンツに合わせるだけでは今っぽくない、着こなしがどうしてもラフになってしまう…」と、使い方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そんな人に中村さんがおすすめするのが、スウェット+ニットの重ね着コーデです。手持ちのスウェットパーカーの上にニットを合わせるだけで、今どきのおしゃれを楽しめます!

「上品さが魅力のニットアイテムはシャツを合わせるのが一般的ですが、あえてスウェットパーカーと合わせてカジュアルダウン。ニットが鮮やかなイエローなので、カジュアルアイテムにも合わせやすいんです。

このレイヤードなら上下スウェットでも部屋着には見えません。足元はチャッカブーツで上品さをプラスし、パンツの裾もソックスインですっきりさせたのもポイントですね。」

ボアフリース&ミリタリーコートのゆったり重ね着コーデ

モデル身長173cm/着用サイズL
ボアフリースジャケット
コンフォートスウェットシャツ
他、スタイリスト私物

軽い着心地と保温性が魅力のボアフリースジャケット。これからの季節はライトアウターとして活躍するアイテムですが、あまり重ね着のイメージがありません。

しかし、そんなボアフリースジャケットも、「オーバーサイズを選ぶことで重ね着を楽しめる」と中村さんは話します。

「フリースジャケットはジャストサイズを選びがちですが、オーバーサイズなら薄手のアウターの上から着ることができます。今回はアメカジのキーアイテムであるミリタリーコートと合わせました。

さらに極太コーデュロイパンツで今っぽいゆったりシルエットを構築。コーディネート全体をアースカラーで統一し、ビットローファーで足元を上品に仕上げることでラフさを抑えました。」

カーディガン2枚使いがポイントのシンプルなきれいめ重ね着コーデ

モデル身長173cm/着用サイズL
リンクスカーディガン
リンクスカーディガン
他、スタイリスト私物

秋の羽織りものとして重宝するニットカーディガン。このアイテムを「色違いで2枚重ねる」という型破りなレイヤードテクニックを教えてくれた中村さん。

「暗い色と明るい色のカーディガンを使うのがポイントです。今回は相性の良いネイビー×オレンジの2枚を使って、ネイビーをメインに、オレンジを差し色としてレイヤードしました。もちろん逆もOKです。

また、同じモデルのカーディガンを重ねることで、袖や裾のレイヤード感などがバランス良く着こなせます。でも手持ちのカーディガンを組み合わせるのも全然ありなので、ぜひ挑戦してみてください。」

カーディガン2枚重ねという個性的なレイヤードのため、そのほかのアイテムはすっきりと上品にまとめたそうです。

Tシャツだと緩く見えるためシャツを合わせ、ネイビーのカーディガンが重く見えないように足元は明るい色のローファーをチョイス。

主役級3アイテムを組み合わせたワントーン重ね着コーデ

モデル身長173cm/着用サイズL
リンクスカーディガン
チルデンニットベスト
バケットハット
他、スタイリスト私物

今回トップスに用いたアイテムは、ニットカーディガン、Vネックニットベスト、薄手のスウェット。それぞれ主役として使えるアイテムをミックスした重ね着コーデとなっています。

「主役級の3アイテムを重ねてもまとまっているのは、全体のトーンを統一しているから。スウェットとベストはラテカラーがリンクしていて、ベストとカーディガンはブルーがリンクしています。

そして色の面積が一番大きいカーディガンとデニムパンツをリンクさせて、コーディネート全体をパステルブルーのワントーンで仕上げました。

使うアイテム数が多い重ね着は難しいイメージがありますが、トーンをそろえると意外と簡単なんですよ。」

ハットもスニーカーもブルー系で統一。シャツではなくクルーネックをVネックベストに合わせて、ほど良くラフに仕上げているのもポイントです。

オーバーサイズでも品良く見えるアメカジ重ね着コーデ

モデル身長173cm/着用サイズL
クラシックポロセーター
他、スタイリスト私物

アメカジアイテムとして人気が高いラガーシャツを、綿100%のニット生地で仕立てたラガーニット。ざっくりとした質感&シルエットで、今っぽい着こなしを楽しめる注目アイテムです。

「現代的な着こなしにラガーシャツのようなオーセンティックなアイテムを取り入れるなら、オーバーサイズを選ぶことが鉄則。結構ゆったりしているほうが今っぽく見えるのでおすすめですよ。

そしてインナーには、さらにゆったりとした襟付きアイテムが◎。二重の襟が首元のポイントになり、袖や裾を出すことで全体がバランス良く見えるんです。」

今回はオーバーサイズの襟付きシャツをインナーに使用。もちろんTシャツも合うそうですが、「襟付きのほうがきちんと感が出せる」と中村さんは話します。

「さらに上下の色味を統一して、そのグリーンと相性の良いイエローヌバックのローファーを足元に。上品さをプラスしつつ全体のトーンをそろえることで、オーバーサイズの着こなしもすっきりとした印象になります。」

重ね着コーデはほんのひと手間でおしゃれに見える!

スタイリストの中村さんによるアメカジ重ね着コーデはいかがでしたか。アメカジの定番アイテムを使ったコーディネートも、レイヤードすることでグッとおしゃれに今っぽい印象になりますね。

ほんのひと手間で雰囲気を変えられるのが重ね着コーデの魅力です。中村さんが教えてくれたレイヤードテクニックを取り入れれば、いつものアメカジがおしゃれ度アップ!

今回メインで使用したアイテムは、ペンギン バイ マンシングウェアの新作。現代的なアメカジを実現する旬のカジュアルウェアを豊富にラインナップしているので、ぜひ一度チェックしてみてください。

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