コミックを手にする秋本治(右)
 - (C) BS-TBS (C) 秋本治・アトリエびーだま/集英社

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 漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の原作者・秋本治(69)が、SDGsの番組「Style 2030 賢者が映す未来」(BS-TBS)の16日放送回にゲスト出演する。「こち亀」の連載期間中、インタビュー取材はあまり受けなかったという秋本がテレビ出演し、“秋本流仕事術”を明かす。

 本番組は、龍崎孝(ジャーナリスト)が、さまざまな分野の第一人者をゲストに迎え、SDGsの達成期限である「2030年」に向け、どう思考をリセットし、どう暮らしを変えていけばいいのかを語るトーク番組。BS-TBSで毎月1回、第3日曜午前10時〜10時54分に放送されている。

 秋本は、1976年の漫画家デビュー以来、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の連載を2016年までの40年間、一度も休むことなく続けた。数々の漫画賞を受賞し、2019年には紫綬褒章を受章。日本を代表する漫画家として知られる。

 「こち亀」の連載期間中、インタビュー取材はあまり受けなかったという秋本。収録中、秋本も思わず「こんなに長時間、話すのは珍しい」とコメント。少年時代に芽生えた、漫画への強いあこがれや、「あしたのジョー」のちばてつや、「デビルマン」の永井豪、「ゴルゴ13」のさいとう・たかをさんら、漫画界のレジェンドたちとのゴルフ交友録など、数々の貴重なエピソードを披露する。

 また、対談では、秋本がSDGsの1つ「働きがいも経済成長も」に着目。2年間のアニメーター時代に学んだ時間管理の大切さや、休載なしで40年連載を可能にした持続可能なネタ探しの方法、多忙な漫画業界の労働環境を大きく改善したわけなど、“秋本流仕事術”を語る。

 また、「こち亀」に登場する家電や通信技術などが、「未来を予言している!」とファンの間で話題となることも。秋本の時代を読み解く先見性はどうやって磨かれたのか。秋本自ら、その秘密を明らかにし、いまニッポンには、日本で生まれた技術や製品を世界に広める「名プロデューサー」が必要だ、と持論を展開する。(編集部・梅山富美子)