大谷翔平ら2012年のドラフト1位の現在地は?【写真:荒川祐史、ロイター】

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4球団競合だった藤浪は16試合の登板で3勝5敗、防御率3.38

 二刀流で世界を魅了している大谷翔平投手は、10年前の2012年ドラフト1位で日本ハムに入団し、2018年から渡米した。同期となる“2012年ドラ1”組は、チームの中心的な存在として活躍している選手も多いが、すでに3人が現役を引退した。ここでは彼らの「現在地」を見てみる。

 最も“人気”を集めたのは、藤浪晋太郎投手だった。オリックス、ロッテ、ヤクルトとの4球団競合を制したのが地元球団の阪神。10年目の今季、2年連続開幕投手を務めるなど16試合の登板で3勝5敗、防御率3.38だった。3球団競合の末にソフトバンクに入団した東浜巨投手は、5年ぶりの2桁となる10勝(6敗)をマーク。5月11日の西武戦ではノーヒットノーランを達成した。

 巨人が“1本釣り”したのは、1年間の浪人を経た菅野智之投手。新人時代からエースとして君臨し、今季は23試合の登板で10勝7敗、防御率3.12と今もチームを牽引している。こちらも単独指名だった中日・福谷浩司投手は、キャリアで2番目に少ない5試合の登板で1勝3敗、防御率9.00の不振に終わった。

 西武の増田達至投手は52試合の登板でリーグ2位の31セーブとフル回転で、8セーブに終わった昨季からの復活を遂げた。ヤクルトの石山泰稚投手は、38試合登板で16ホールドとリーグ2連覇の救援陣を支えた。オリックスからドラフト1位指名を受けた松葉貴大投手は、2019年途中に中日へ移籍。19試合の登板で6勝7敗、防御率3.33と先発ローテーションの一角として奮闘した。楽天の森雄大投手は2020年から育成選手としてプレー。イースタン・リーグ9試合に登板して1勝0敗、防御率2.89だった。

 一方で、現役生活に終わりを告げた選手たちもいる。ロッテの松永昂大投手は2度目の戦力外通告を受けて引退を決断。昨オフに育成契約となり、今年7月に支配下をつかむも2020年以来の1軍登板は果たせなかった。白崎浩之内野手はDeNAからドラフト1位指名を受け、2018年途中にオリックスへトレード移籍。昨季から独立の九州アジアリーグに所属する大分B-リングスで選手兼任コーチを務めていたが、今季限りでの現役引退を決めた。広島の高橋大樹内野手は昨季限りで現役を退いている。(Full-Count編集部)