ブラザー工業は15日、同社の家庭用ミシン生産量が累計7000万台を達成したことを発表した。

家庭用ミシン1号機「15種70型」(左)とフラッグシップモデル「LUMINAIRE XP1」(右)

生地の下で針からの糸を受け取り回転するシャトルフックを日本で初めて量産化した同社は、名古屋市の伝馬町工場で初号機「15種70型」を生産。以来、家庭での生活を支えるマシンはグローバルにサービスを提供し続けている。近年では、大型カラー液晶タッチパネルや布地にデザインを投影するプロジェクタ搭載型、無線LANでPCからデータを受け取る機種など進化を遂げ、2022年3月には「Clarivate Top 100 グローバル・イノベーター 2022」に選出、5度目となる受賞を受けている。

9月に7000万台を達成した同社は"今後も、家庭用ミシン市場のさらなる活性化につながる製品開発に注力するとともに、お客様とのつながりを深め、魅力ある製品・サービスを提供し続けることで、ソーイングをはじめ手づくりを楽しまれる方々の創造性をすぐそばで支えていきます"と述べている。コロナ禍で自宅時間が増えるなか、DIY(Do It Yourself)の浸透が進んでいるが、"衣・食・住"の一つである「衣」をカスタマイズできるミシンの進化から目が離せない。