八百津〜恵那つなぐ″伝説の酷道″418号 新道が延伸工事中 ″バンジージャンプ橋″から東へ
現道は酷道・廃道マニアの聖地となっています。
新丸山ダム水没区間の付け替え道路
国道418号の新旅足橋。川までの高さは200mある(画像:写真AC)。
岐阜県八百津町の新丸山ダムの工事にともない、国道418号線の付け替え道路工事が進められています。
国道418号は美濃加茂市から八百津町を経由し、恵那市へ短絡するルートです。しかし八百津町から恵那市までは木曽川にへばりつくように延々と狭隘路が続き、危険であることから2000年代から封鎖されています。到達が非常に困難であることから、国道ファンの間では伝説的な存在となっていました。
しかし国道418号は“立派な道路”に生まれ変わりつつあります。新丸山ダムの建設により、水没しない高さに新道を建設することが決定し、2010(平成22)年に潮見地区まで「丸山バイパス」が開通しています。
丸山バイパスは高い標高で抜けていき、途中の「新旅足橋」は橋脚高さ100mを誇るPCラーメン橋が圧巻の姿を見せます。この高さを活かして、橋の途中からはバンジージャンプが楽しめるようになっています。
そして現在、そこからさらに東へ山を抜け、恵那市飯地地区までをむすぶ区間が建設中。すでに切土工事が進行し、航空写真でもそのルートを確認することができる状態です。また区間内の6〜8号橋では、下部工の工事が行われています。
本区間が開通すると、これまで八百津から恵那へ向かう際に北側へ狭隘な山道を20km近く迂回する必要がありましたが、走りやすい道路で短絡されます。国道418号としても、通行不能区間の両端が再び結ばれることとなります。
ちなみに国道418号全体の経路を見ても、“酷道”の名にふさわしく、狭隘な山道をむすぶ、奇怪なルートになっています。福井県大野市を起点に、国道157号と重複して「落ちたら死ぬ!」看板で有名な根尾谷を通過し、本巣市・関市・美濃加茂市を経て、恵那市からは山岳区間を抜けて浜松市天竜に到達し、飯田市遠山で終点を迎えます。