広島市内の均一運賃220円へ 11月から 広島電鉄など7社が改定申請 宮島線は対象外
一概に値上げとは言えない…。
新しい定期券・デジタルパスも登場
広島電鉄の5100形電車「Green mover max」(画像:photolibrary)。
広島電鉄や広島バス、広島交通など7社は、広島市内の路面電車およびバスの運賃を2022年11月1日(火)から改定するため、国土交通大臣宛てに認可申請を行いました。
具体的には、現行の広島市内190円均一エリアを拡大する代わりに、エリア内の運賃を220円(広島電鉄白島線は130円から160円)とする予定です。鉄道線である宮島線に変更はありません。なおエリア拡大という位置付けのため、一部路線バスでは実質220円への値下げとなる区間もあります。また、高速バスや空港連絡バスも運賃を改定します。
改定にあたり、既存定期券「広島シティパス」も利用範囲が広がります。あわせて「広島シティパス」の拡大版「広島シティパスワイド」新設と、220円均一エリア内が最大6時間乗り放題となる「デジタルシティパス」を販売。利便性の向上を図ります。
一連の運賃改定について広島電鉄は、「人口減少や少子高齢化に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響により公共交通全体の利用者が著しく減少しており、依然として交通事業者は厳しい経営状況下に置かれている」とし、「新型コロナウイルスが収束したとしても、利用者が以前の水準に戻ることは考えにくく、将来にわたって公共交通を維持していくことが困難な状況に直面」している中、「持続可能な公共交通体系の構築につなげるため」としています。