条件聞いたら「そらそうよ」感はあるものの。

新幹線優勢に

 時速200km以上で主要都市間を移動するという「新幹線」、時速800km以上で空港間を移動するという「飛行機」。遠方への交通手段としてどちらが好まれるのでしょうか。阪急交通社が561名に対し、アンケート調査を実施しその結果をまとめています。


国内旅行のイメージ(恵 知仁撮影、写真AC)。

 同社によるとその結果は端的にいうと「飛行機にくらべ、新幹線の方が好まれる結果となっている」とのこと。「旅行」「帰省」「出張」といった用途別でも、いずれも「新幹線」を使いたい割合が一番高く、45%前後となったとのことです。なおこのアンケートは「行先は国内で、金額はいずれも同程度だった場合」という条件が付与されています。

 年齢層別に見ると、年齢が上がるほど「新幹線」を選ぶ割合が高い傾向にありました。一番顕著なのは「旅行のとき」で、60歳以上は「新幹線」が54.5%だったのに対し、20歳〜29歳の回答は「新幹線」が36.9%で「飛行機」が39.8%。飛行機を選ぶ割合が新幹線を上回る結果だったそうです。

 同社は「移動スピード自体は飛行機の方が圧倒的に早い」としながらも、「出発地や目的地の場所によってそれ以外の移動手段を含めた合計の移動時間は随分違ってきます」とも。

新幹線の駅数は107で、旅行に使われる拠点空港の数は28と、発着地となる場所の数にはかなり違いがあり、『飛行機が好きでなるべくなら乗りたいものの、家から飛行場へのアクセスが悪く、飛行場に行くまでの時間が飛行機に乗る時間よりずっと長い』といった方もいました」(阪急交通社)

 同社は新幹線に対しては「乗車してすぐにお弁当や飲み物をゆったり楽しめるといった点が良いという意見が多くありました。駅弁を食べるのも新幹線ならではのものでしょう」とする一方で、飛行機に対しては「『新幹線よりワクワク感があるので、旅行なら飛行機に乗りたい』『飛行機は非日常の最たる乗り物だから』など、非日常感を楽しみとして捉えている方が多いようです」としています。