ウクライナに引き渡されるか? 次世代コルベット1番艦「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」に決定
ウクライナは2隻の調達を予定しています。
艦名の由来はコサックの統領
ウクライナ軍参謀本部は2022年8月18日、トルコで建造中の新型コルベットについて、艦名を「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」に決めたと発表しました。
「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」は、トルコが自国海軍向けに独自建造したエイダ級コルベットをウクライナ海軍向けに仕立て直したもので、ウクライナは2隻の調達を予定しています。そして同艦は2021年9月に起工した1番艦になります。
ウクライナ海軍向けにトルコで建造中の新型コルベット「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」のイメージ(画像:ウクライナ軍参謀本部)。
全長は99.56m、排水量は2400トン。乗員は約100名で、主な武装として76mm単装速射砲1門や、艦対艦ミサイル8基、RAM個艦防空用短射程対空ミサイル発射機1基、短魚雷発射管2基などを備えるほか、船体後部にはNH90ヘリコプターの発着が可能な飛行甲板を備えます。
なお、艦名は17世紀後半にウクライナ・コサックの統領として名を馳せた「イヴァン・マゼーパ」に由来するとのこと。最初に付く「ヘーチマン」とはウクライナ・コサックの統領の伝統的な称号で、「アドミラル(将軍)」や「クイーン(女王)」などと同じものになります。
「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」は、本来なら2022年末までにウクライナに曳航される予定であったものの、ロシアによる侵攻が始まってしまったため、今後のスケジュールは不明とのこと。なお2番艦は2023年に起工する予定です。