民間機乗り入れ70周年も開催理由です。

政策枠コンテストで1日3便から4便に

 JAL(日本航空)が2022年8月17日、青森・三沢空港発着で初めての「遊覧チャーター」を実施しました。また、1952年1月11日にJALの東京〜札幌線で三沢に寄港させる経路を開設。同空港の民間機の乗り入れが始まって70周年の節目になることを記念して企画されたものといいます。


JALグループ「三沢空港遊覧チャーター」の様子(画像:JAL)。

 この遊覧チャーター便では、JALグループのJ-AIRが保有する小型ジェット旅客機、エンブラエル170「JA219J」を使用。乗客数は幼児含め77人と好調な企画となりました。出発前には小桧山吉紀三沢市長による挨拶があったほか、駐機場で出発する別の旅客機の見送りも実施されました。

 飛行ルートは、三沢を離陸後、三陸の海岸線を南下し、仙台からは山形、秋田と北上し、青森、函館上空を通過、津軽半島や下北半島を眺め三沢に戻ってくるというもの。機内では客室乗務員によるミニ航空教室、小児客の機内アナウンス体験を希望者に抽選で実施しました。小桧山市長も機内に乗り込み、挨拶を行っています。

 このチャーターは、国土交通省主催で羽田空港国内線の発着枠を地方空港に割り当てる「羽田発着枠政策コンテスト」により、現在1日3往復の羽田〜三沢線が4往復に暫定増便されたことも踏まえ、同空港活性化を目的に企画。現在JAL羽田〜三沢線は、この増便枠をスカイマークの羽田〜下地島線と競合する形で暫定増便が実施されています。将来的に、この2路線について有識者が再度評価を行い、最終的にどちらの路線かに発着枠が配分される予定です。