室戸岬や奈半利方面へ時間短縮が期待されます。

県境を越える整備区間


海部町付近を山側にバイパスする阿南安芸道(画像:国土交通省)。

 国土交通省 徳島河川国道事務所は2022年8月19日(金)、徳島県南部と高知県東部をつなぐ計画の高規格道路「阿南安芸自動車道」のうち、両県境をまたぐ14.3kmの事業区間「海部野根道路」の設計がすべて固まり、用地取得の段階へ移行したと発表しました。

 阿南安芸道は徳島県阿南市と高知県安芸市をむすぶ道路。高知東部自動車道と一体で、四国南東部の沿岸部の諸地域の緊急輸送道路として機能します。

 大半がすでに事業中で、阿南市〜美波町と北川村〜奈半利町の2区間が開通済み。一方で、美波町〜牟岐町はまだ検討段階で、未事業化区間がも2つ残っています。

「海部野根道路」は2019年度に事業化。途中、宍喰、甲浦の2つのICが設置されます。甲浦は徳島市から南下してきた鉄道線路の終着点、阿佐海岸鉄道の甲浦駅があり、同路線を走るDMV車両は同駅からバスとして道路を走り、室戸岬方面へ運行しています。