2回を1回で済ませてちゃ……。

日野自のエンジン認証不正、小型でも見つかる

　日野自動車は2022年8月22日（月）、一連のエンジン認証に関する不正事案の検査において、追加の不正行為が判明したと発表しました。


日野デュトロ（画像：日野自動車）。

　これまで大型トラック、バスのエンジンに関して燃費試験や認証試験における不正が発覚していましたが、今回判明したのは小型エンジン「N04C（HC-SCR）/2019 年モデル」です。同エンジンを搭載した“ヒノノニトン”で知られる小型トラック「デュトロ」の出荷を停止するといいます。

　不正行為は、排出ガス認証申請に際し、劣化耐久試験の各測定点において排出ガス測定を2回以上行う必要があるところ、1回の測定しか行っていなかったことなどです。

　原因として日野自動車は「関連法規の理解不足」「規定・標準類の不備」「認証プロセスの適正性を確認する仕組みの不備」などを挙げています。

　対象車種は「デュトロ」の2019年5月発売以降の国内市場向けモデル（1.5トンクラスは対象外）で、7万6694台が該当するといいます。