海と栃木県の関わりを知ることで、小学生に海の未来について考えてもらうイベントが18日、宇都宮市内で行われました。

 

イベントは日本財団が進める「海と日本プロジェクト」の一環で開かれ、県内の小学生17人が参加。イベントでは、まず子どもたちが大好きな「あの魚」に関する特別な授業が開かれました。

 

寿司レストランチェーンを運営する「元気寿司」の職人などが講師を務め、授業のテーマはずばり、マグロです。講師らは栃木県のマグロの消費量がおととし全国1位だったことや海水温の上昇などによってマグロの数が減りつつあることを伝えました。その上で、食品のロスを減らす目的から回転レーンを設置しない店舗を増やしたり、養殖マグロへ環境に配慮した餌を与えたりしていることなど、海を守るための取り組みを紹介しました。

 

続いて行われたのは、マグロの解体体験です。児童らは職人のサポートを受けながら、重さ40キログラムほどのクロマグロを解体。大トロや中落ちなど部位ごとに切り分けると、歓声を上げながらその大きさや重みを確かめていました。最後は自ら切り分けたマグロを寿司にして食べ、身近な料理を通して海の未来を考える一日になりました。