作戦成功! ドイツ空軍一大編隊 予定どおり24時間でシンガポールに到着 今秋来日も
アドリア海やペルシャ湾、インド洋上空で空中給油したそう。
たとえるなら7時間延々F-1マシンを運転し続ける感じ
ドイツ空軍は2022年8月16日、インド太平洋地域へ派遣したユーロファイター戦闘機を含む総勢13機の編隊が無事、シンガポールに到着したと発表しました。
この派遣は、「ラピッド・パシフィック2022」と名付けられた展開訓練の一環で、24時間でドイツ本国からアジア太平洋地域へ移動させるという目的のもと行われました。部隊は前述のユーロファイター戦闘機6機のほかに、A400M輸送機4機、A330MRTT空中給油・輸送機3機の計13機、約250名からなり、派遣されるユーロファイター戦闘機のうち1機には特別塗装が施されています。
インド太平洋地域に派遣するため特別塗装が施されたドイツ空軍のユーロファイター戦闘機。派遣機はバイエルン州にある第74戦術航空団の所属とのこと(画像:ドイツ空軍)。
ドイツからシンガポールまでは約1万kmありますが、ドイツ南部バイエルン州のノイブルク・アン・デア・ドナウ市にあるドイツ空軍基地を飛び立った後、立ち寄るのはUAE(アラブ首長国連邦)の飛行場1か所のみで、あとはA330MRTTによる空中給油でひたすら飛び続けたとのこと。ドイツ空軍はこれについて、パイロットは7時間ひたすらF-1マシンを運転し続けるようなものだと説明しています。
今回の派遣は、ドイツ空軍にとって初の東アジア展開という意味合いも含んでおり、このあと部隊はオーストラリアまで行き、そこで開催される多国籍海軍演習「カカドゥ2022」や多国籍空軍演習「ピッチ・ブラック2022」に参加。その後、日本や韓国へ飛来し、両国で共同訓練を実施する予定です。
日本への飛来は9月28日から30日の日程でスケジュール調整されており、ユーロファイター3機などが訪れ航空自衛隊と共同訓練を実施。ドイツには10月初旬に帰還する計画です。