ウクライナ侵攻後初の開催「戦車バイアスロン2022」ロシアで始まる 中国やシリアも
欧州、アジア、アフリカ、南米などから20か国以上が参加。
モスクワ近郊で各国が火花散らす戦車の国際競技会
ロシアの首都モスクワ郊外にあるアラビノ演習場で2022年8月13日、戦車を使った国際的な軍事競技会「タンクバイアスロン(戦車バイアスロン)2022」が始まりました。
これは毎年行われているもので、今回はロシアを始め20か国以上が参加しているとのこと。ベラルーシや中国、ミャンマー、シリア、ベネズエラ、アルジェリアなども兵士を派遣しており、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど世界中から集まっていることが伺えます。
戦車バイアスロン2022の本番前に会場で射撃訓練を行うベラルーシ陸軍のT-72B3戦車(画像:ベラルーシ陸軍)。
ただ、このなかで自前の戦車を持ち込んでいるのは、開催国ロシア以外にはベラルーシと中国のみで、ほかの国々はロシアが用意した戦車を使っているといいます。またロシアとベラルーシも用意したのはT-72戦車のため、独自開発の96B式戦車で挑んだ中国以外はほぼ同じ戦車で競い合っているそうです。
なお、この「タンクバイアスロン」は、ロシアや中国、イランなど12か国が共催する「ARMI2022(国際軍事競技大会2022)」のプログラムの一環で、中国北西部の新疆ウイグル自治区コルラ市では、中国、ロシア、ベラルーシ、イラン、ベラルーシ、ベネズエラなど世界9か国が参加した歩兵戦闘車両コンテストや、工兵車両を使った地雷啓開コンテストなども行われているとのこと。
これら多国間の軍事交流を目的とした国際競技会は8月27日まで続けられる予定です。