終戦から77年目となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京の日本武道館で行われました。宇都宮市の護国神社でも追悼式が行われ、遺族らが平和への誓いを新たにしました。

 

太平洋戦争では、軍人だけではなく一般市民を含むおよそ310万人の日本人が命を落としました。

 

全国戦没者追悼式は、新型コロナウイルス感染症の第7波の影響で規模を縮小して、およそ1000人が参列し、ロシアによるウクライナ侵攻など国際情勢が緊迫する中、遺族らは戦没者を悼み、戦争をしない決意を新たにしました。式典で岸田文雄総理大臣は「国際社会と力を合わせ課題解決に取り組む」と就任後初めての式辞を述べました。

 

一方、宇都宮市陽西町の県護国神社では午前11時から、県戦没者追悼式が開かれました。参列者のマスク着用や座席の間隔をあけるなど新型コロナの感染対策を取ったうえで、参加者を限定しない自由参加とし、およそ200人が参列しました。

 

式典で、県戦没者合同慰霊祭執行委員会委員長の木村好文県議会議員は「77年前の現実であり、学びとった貴重な教訓を肝に命じ、戦争の悲惨さを繰り返さないよう、子や孫に伝えることが遺族の責務」と述べました。

 

続いて、福田 富一知事は「再び悲しみの歴史を繰り返すことのないよう決意を新たにして、恒久平和を願い、すべての県民が安心して心豊かで幸せな生活を営めるよう努力していく所存です」と誓いました。そして、正午の時報に合わせて参列者全員が1分間の黙とうを捧げました。