固定金利の借り入れなら今がチャンス? 住宅ローン金利は「上昇」予測が多数派
2022年に入ってから、全期間固定金利型住宅ローン【フラット35】の金利は毎月のように引き上げとなっています。これから住宅購入を考えている人は、今後の住宅ローン金利がどのように推移するのか、気になるのではないでしょうか。
4割以上の人が「住宅ローン金利が上がる」と予測
マイナビニュースが、持ち家に住んでいる男女を対象として調査を実施。今後1年間で、住宅ローンの金利が上がると思うか質問をしたところ、「上がると思う」が最多で42.2%、「ほぼ変わらないと思う」が31.8%、「下がると思う」はわずか3.1%、「見当がつかない」が22.9%という結果に。
金利タイプ別に見てみると、「変動型」は「上がると思う」が34.4%なのに対し、「全期間固定型」は38.4%、「固定期間選択型」は53.8%と、変動型よりも固定型の方が金利上昇を予測している人が多いようです。
出典:マイナビニュース「今後1年間で住宅ローン金利が上がると思う人は42.2%、その理由は?」
金利上昇の理由は「アメリカの利上げ」や「世界情勢」
金利の上昇を予測している人に理由を聞くと、アメリカの利上げや世界情勢に言及する人が多数を占めました。アメリカをはじめ、世界各国が政策金利を引き上げる傾向にあり、日本も同様の現象が起こると考えている人が多いようです。
・「先進国の長期金利が上昇傾向で、日本もそれに伴う可能性があるから」(変動型/37歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「アメリカで利上げがされており、物価高がまだ止まらないから」(固定期間選択型/39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「アメリカの中央銀行が利上げを続けており、しばらく上がると思われるから」(全期間固定型/39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
「ほぼ変わらないと思う」と回答した人は、世界的に金利上昇の傾向があっても、日本の政策はしばらく現状維持が続くのではないかと見る人が多数を占めています。また、「固定金利は上がりそうだが、変動はしばらく変わらなさそう」(変動型/48歳男性/精密機器/その他技術職)という意見もありました。
・「景気等の経済状況を考えると、今から近い将来までは金利は上げたくても上げられないと思う」(変動型/51歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「日銀が無制限の国債買い入れオペで、長期金利を0.25%に誘導しているからです」(全期間固定型/52歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
「下がると思う」と回答した人は少数派ですが、景気の悪さが住宅ローン金利に反映されると考えた人が多いようです。
・「景気が悪いし、上がる要素がないから」(固定期間選択型/42歳女性/その他/その他・専業主婦等)
「見当がつかない」と回答した人は、不確定要素が多い世界情勢を鑑み、住宅ローン金利も予測できないとする意見が目立ちました。
・「ウクライナ戦争しかり、コロナしかり、情勢がどのように動いていくか分からないから」(固定期間選択型/42歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
今回の調査結果では、住宅ローン金利の上昇を予測する人が多く、「固定期間選択型」や「全期間固定型」は特にその傾向があると考えられていることが分かりました。これから住宅ローンの借り入れを予定している人は「気づいたら金利が上昇していた」ということがないよう、金利の動向をこまめにチェックしてくださいね。