フマキラー、空間殺虫剤めぐり注意喚起 「プラ製品に斑点」ツイート拡散...製品説明も改善へ
フマキラーが、空間殺虫剤「お部屋の虫キラーワンプッシュ」をめぐりトラブルがあったとして、注意点を案内している。
電気製品や畳などでシミの原因となる可能性があり、「霧がかからない方向に噴射してください」と呼びかけている。
「シミの原因となるので...」
お部屋の虫キラーは「お部屋のイヤな虫をまとめて退治」をうたい、空間に噴霧するとコバエなど50種以上の虫を駆除できる。
フマキラーは2022年7月29日にツイッターで、「『お部屋の虫キラー』におきまして、ご使用者様の身の回り品の表面に影響を及ぼす事象がございました」として、商品サイトに注意喚起文を追加したと発表した。
この投稿の数日前、「お部屋の虫キラー」の使用後にプラスチック製品に斑点が発生したと報告するツイートが2万4000回以上もリツイート(拡散)されていた。
商品サイトには8月1日、主に以下の文が追記された。
「シミの原因となるので、下記のものに直接かからないよう、それらのものが近くにある状態での噴射は避けて、霧がかからない方向に噴射してください。(電気製品、ニス等の塗装面、ワックス加工面、プラスチック、白木、桐の家具、仏壇、カーテン、精密機器、自動車、ふすま、障子、畳等)」
「(狭い部屋で使用する場合、上記の物品に)直接かからないように事前に養生してください」
「より分かりやすく裏面表示を修正いたします」
フマキラー広報は8月3日、J-CASTニュースの取材に「噴射した液滴が直接かかった場合、対象物の材質によってシミの原因となることがあります」と説明する。
原因とみられる成分は「ノウハウの部分なので、具体名は開示できません」とするも、「有効成分(トランスフルトリン、エトフェンプロックス)とは別の成分が原因と考えております」と分析している。
リスクは確認試験で把握しており、前述のツイートのような問い合わせは過去にもあったという。商品台紙に「使用上の注意」として案内していたが、「今回の件を受けてより分かりやすく裏面表示を修正いたします」と改善の意向を示した。
人体への害はなく、「定められた用法用量・注意事項を守ってお使いただければ安心してご使用いただけます」としている。トラブルや不明点があった場合、専用窓口((0077)788-555)への連絡を呼びかけている。