なでしこDF清水梨紗、欧州遠征でのポイントは「相手の嫌がることを意識」

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なでしこジャパンのDF清水梨紗(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)がメディアのオンライン取材に応対した。

来年の女子ワールドカップに向けて強化を進めているなでしこジャパン。現在はヨーロッパ遠征に臨んでおり、セルビア女子代表、フィンランド女子代表との対戦を控えている。

貴重なヨーロッパ勢との試合が組めた今回の遠征。移動して間もない状況だが、気候は暑い様子だ。

清水は「昨日の午後練習したんですが日差しが暑くて、ジリジリしているというか、ちょっと日本ぽい暑さもあって、結構暑くて汗が出る感じでした」とコメント。日本に近い雰囲気も感じているという。

WEリーグの1年目が終了し、現在はオフの期間に。長いシーズンを終えての遠征となるがコンディションについては「日本のWEリーグの選手、海外から日本に戻ってきた選手はオフシーズンを過ごしての試合なので、今までとは違ったコンディション作りというか、チームとしての活動がなくて各自で体を作るという難しさはありました」とコメント。「その中でベレーザでグラウンドを解放してもらったり、代表選手だけで練習させてもらったり、メニーナの中に入れてもらったりしました。良いコンディションは作れていると今は思います」と語り、チームの協力もあってコンディション面に不安はないようだ。

このオフについては「最初の1週間はサッカーから離れて休めましたけど」とリーグ終了後は休んだと明かした清水。ただ、「代表の選考に選ばれたということで、割とすぐに合宿が出てきたので、2週間休んだら戻すのに時間がかかるというのは代表やチームのフィジカルコーチから聞いていたので、まるまる2週間は休めていないです」と語り、疲れを癒すほどの期間は休めていないとした。

今回はセルビアとフィンランドと対戦するが、清水は両チームの印象について言及。実力のある国だと感じているようだ。

「セルビアはパワフルで、ヨーロッパといえばスピード、戦術を加えた中での個々の力があると思うんですが、加えて力強さはヨーロッパの中でも高いのかなと思っています」

「日本が苦しい時間が増える相手かなと思っています。前から来る分、背後が空くと思うので、そこをいかに突けるかかなと思います」

「フィンランドはユーロに向けて良いチーム作りができていると思うので、高いレベルの中のユーロの1チームと試合ができるのはすごく楽しみです」

ヨーロッパ遠征は2021年11月以来。アイスランド女子代表に0-2、オランダ女子代表に0-0とゴールを奪えずに終わっていた。

「アジアとヨーロッパは戦い方が全然違うというか、ラインの位置も変わってくるので、センターバックを含めてラインコントロールをしっかりやらないと裏を取られると思います」と語り、当時狙われていた背後のスペースのケアは意識したいとのこと。「個人としてはああいうボールはサイドに流れてくることが多いので、自分の背後を取られないということはすごく意識しています。個人としてもチームとしてもその意識は高めていきたいです」と、意識高く警戒したいとした。

また2試合のポイントについては「個人としてはあまり変わらないですが、ウイングやサイドハーフの選手が強力になっている印象があるので、個人として止めるのか、サイドハーフやセンターバックと一緒に止めるのか。相手の嫌がることを意識しています」と語り、「チームとしては守備はもちろんですが、11月の遠征を考えると点が取れていないというのが課題なので、自分もサイドバックとして色々いなチャンスメイクができればと思います」と、守備だけでなく攻撃面でゴールにつながるプレーをしていきたいとした。

セルビア女子代表とは24日の26時45分に試合を行う。