森保監督「いろいろな組合わせと融合を見たい」チュニジア戦メンバー大幅変更か

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森保監督|写真:西村尚己/アフロスポーツ

サッカー日本代表が6月14日(火)のキリンカップ決勝でチュニジア代表と対戦する。

11月に開幕するワールドカップ(W杯)へ強化を図る日本代表が臨む6月の4連戦の最終戦で、選手とチームの戦い方のオプションをどこまで手にすることができるか。

カタールでのW杯開幕を5カ月後に控えて、日本が臨んでいる今月の強化試合4連戦の最後は、6年ぶりに開催されたキリンカップ決勝でW杯出場が決まっているチュニジアとの対戦。

ー森保監督「積み上げてきたものを出す」

チュニジアもカタールW杯への出場権を手にしており、本大会への強化という点では日本と同じ状況にある。

6月5日のボツワナでのアフリカ・ネーションズ・カップ予選を経ての来日で、時差も移動距離も大きくチュニジア代表のジャレル・カドリ監督は「疲労は大きい」と言うが、10日のキリンカップ初戦ではチリ代表に鋭いサイド攻撃を展開して2-0で勝利した。FIFAランキングでは35位。前節対戦したガーナ代表(60位)より、23位の日本に近い。

森保監督は「これまで積み上げてきたものをさらに出したい。ガーナ戦から大幅にメンバーを変えて、いろいろな組合わせと融合を見たい」と話している。

アジア最終予選では予想外の初戦の躓きで早々に苦しい状況に追い込まれ、予選を戦いながら試すことはあまりできなかったが、今回の4連戦ではここまでの3試合でシーズン中からの負傷を抱えていたDF冨安健洋選手(アーセナル)とGK大迫敬介選手(広島)を除いて、全ての選手を起用した。

4連戦最終戦には、ガーナ戦での負傷でFW上田綺世選手(鹿島)はチームを離れ、足を痛めているDF中山雄太選手(ズヴォレ)の出場は見送られることになった。

また、ここ2日は全体練習に合流していた冨安選手も、戦列を離れていた期間が長かったとして、日本代表指揮官は「リスクがある」と慎重に構えている。アーセナルでプレーしている右サイドでのプレーをこの時期に代表で試せないのは残念ではある。

取材・文:木ノ原句望