【政見全文】立民代表選が告示 4候補者が共同記者会見で重点政策や目指す社会像を語る - BLOGOS編集部
※この記事は2021年11月19日にBLOGOSで公開されたものです
立憲民主党の代表選挙が19日に告示され、逢坂誠二元首相補佐官、小川淳也国会対策副委員長、泉健太政務調査会長、西村智奈美元厚生労働副大臣の4名が立候補した。
代表選は枝野幸男前代表の辞任にともなうもので、党員・協力党員(10万267人)、地方自治体議員(1265人)、公認候補予定者(6人)、国会議員(140人)の投票によって争われる。30日の臨時党大会で国会議員・公認候補予定者が直接投票を行い、即日開票されて新代表が決定する。第1回投票で過半数票を獲得する候補者がいなければ、上位2名で決選投票が行われ、国会議員、都道府県連代議員、公認候補予定者が投票する。
4名は立候補を届け出た後、党本部で共同記者会見に臨んだ。
逢坂氏は、最も力を入れるべきは教育だとし、「教育への投資は今すぐ成果が上がるものではないが、投資を怠ると将来の日本が危うくなる」と指摘した。党のあり方については、「信頼される政党になる必要がある」とし、理念や政策の提示だけではなく具体的な地域課題の解決などに取り組むべきだと語った。
小川氏は、この10年の政治状況について、「嘘、偽り、誤魔化しが平気で語られる国会、そしてそれに貢献した人たちが出世をする。正しいことを言おう、しようとした人たちが虐げられ、場合によっては自ら命を落とす」ものだったと危惧。「人口減、高齢化、そして社会保障のほころび、財政悪化、気候変動」といった諸課題に政治が本格的に取り組み、次世代に先送りしてはいけないと語った。
泉氏は、総選挙で議席を減らした結果を重く受け止めなければならないとし、「我々と国民との党のイメージのズレについて、自己反省した上で党を再生していく必要がある」と振り返った。さらに「普通の安心が得られる社会」というキーワードを掲げ、経済的苦境や高齢で厳しい状況に置かれる人々が問題なく日常生活を送り、公共サービスの助けを得られるような社会を作る必要があると訴えた。
西村氏は、「ボトムアップの政治を再起動するために、代表選を契機に党を立て直す」と決意を語り、コロナ禍を含めた「世の中の理不尽」をなくしたいと主張した。重点政策は「まずは命を守るということ。そして一人一人の暮らしを社会で支えるということ」とし、「自己責任論から脱却し、お互いに支え合う政治」をめざすと展望を述べた。
各候補者の政見に関する発言全文は以下の通り
逢坂誠二氏
みなさんご苦労様でございます。逢坂誠二でございます。これから代表選にあたっての政見を述べさせていただきますが、その前に冒頭に、今朝ほど大リーグで大谷翔平選手が満票でMVPになったというニュースが入ってまいりました。すごいことだなと。MVPを獲るのもすごいんですけれども、満票だということも本当にすごいと思います。心から祝福をしたいと思いますし、ひとりの日本人として本当に嬉しく思っている、そのことをまず冒頭に申し述べさせていただきます。
さて、私自身が代表になる、代表になったら何をしたいか。いくつもいくつもございます。経済のこととかエネルギーのこととか様々なものがございますけれども、やはり今の日本を考えたときに最も力を入れなければならないもの、それは教育であります。人への投資であります。ここがおろそかになってしまいますと、日本の今、そして日本の将来、これが大変危ういものになっている、私はそう思います。
教育、さらに芸術文化、こういった分野に力を入れられる、そういう立憲民主党でありたいと思うわけであります。教育への投資は今すぐ成果が上がるものではありません。しかし投資を怠ってしまうと、将来の日本が危うくなるわけであります。
全国のテレビをご覧の多くのみなさん、現在の日本の教育の状況はどうなっているでしょうか。親の所得が多い、少ないによって子どもたちの教育の選択肢、これの幅に格差が生まれています。そして、子どもたちの教育の格差が、子どもたち自身の希望、この格差につながっています。こういう日本で本当に良いのでしょうか。
さらに加えて、日本の大学、残念ながら世界の大学ランキングの中で、少しずつその順位を落としています。たとえば自然科学の論文に関していいますと、20年前、日本の大学のランキングは4位でした。10年前、これが6位。そして最新の調査によれば10位となっています。こうした大学の知的力の水準の低下、これは将来の経済の低下にもつながっていきます。
さらに加えて芸術文化、ここに力を入れることは人の心を豊かにすることにつながっていきます。人の心を豊かにする、そうすることによって、今だけ自分だけ金だけ、そういう短絡的な足元の価値観ではない、中長期的な相手の立場も思いやれる、そういう価値観が醸成される。そう私は考えております。
従いまして、私が代表になりましたら、とにかく教育、芸術文化、こういうものにしっかり力を注いで将来の備えのある日本、これを作っていきたい、そう考えております。しかし一方でみなさん、今の与党一強体制の中では様々我々が思う政策を実現したいと思っても簡単には実現できません。私たちの党の力を高める必要があります。
私たち立憲民主党が国民のみなさまの役に立ち、さらに信頼される政党になる必要があります。そのために、私が代表になった折には、理念あるいは考え方、こういうものを大事にすることも大事ですけれども、理念や政策の提示だけではなく、具体的な地域課題の解決、これをやることによって、「なるほどな、立憲民主党の議員は具体的なことをやっているじゃないか」と。例えば北海道でいうならば、赤潮で北海道の漁民のみなさん、加工業のみなさん、大変な思いをされています。そういう赤潮に対して具体的な活動、行動をして解決につなげていったじゃないか。こういう積み重ねをすることによって、我々の立憲民主党の信頼、役に立つ政党であるということを高めていきたい。そう思っております。
加えて、私たちは党のかたち、これを大きくしていくことが必要です。綱領を基本としながら政策の幅を広げて、様々な、多様な方々が「そうだ、立憲民主党に集って共に活動できる」、こういう政党を目指してまいります。このことによって、国民の信頼、さらにまた、多くの多様性のある仲間、こうした方々が集う、その政党を作っていきたい。そう考えております。
私は35歳で政治の世界に入りました。あれからずいぶん時間が経ちましたけれども、私自身は政治の世界には多様な方々が関与する、これが大事だと思っています。若いみなさん、女性、さらにもっともっと、色んな方々、こういう方々が入ってくることが大事。
私は私自身の年齢、多分4人の候補の中では一番上ではありますけれども、多様な方々が包含できる、そういう体制を作ってまいりたい。当然、党の役職、これにも若い方、あるいは女性、こういった方々を登用する、これも当然のことだと思います。今申し述べたことを基本にしながら、この12日間闘ってまいります。
小川淳也氏
みなさまこんにちは。小川淳也と申します。
6分の時間ですから、私が今の政治をどう見ているか。そして立憲民主党をどうしたいか。それによって何を実現したいか。簡潔に申し伝えたいと思います。
今の政治、いかがですか。この10年、極めて国家主義的で、権威主義的な政策が押し通されてきた10年でした。これになす術がなかった。私はもっと、「国家に従ってこその国民」ではなく、国民の自由や人権、公平公正な社会、このいわゆるリベラルな立ち位置をしっかり日本の政治の中で打ち立て直したいと思っています。
同時にこの10年、嘘や偽りや誤魔化しが平気で語られる国会、そしてそれに貢献した人たちが出世をし、正しいことを言おう、しようとした人たちが虐げられ、場合によっては自ら命を落とす。こんな国会や政府を見て国民はどう思っているか。全くもってこれは国会や政治だけの話にとどまらず、日本社会の隅々まで、末端まで、モラルを崩壊させ、倫理観や正義感を失わしめている。こうした状況にも徹底して闘っていきたいと思っています。
そして極めつけはこの1年半、コロナで例外なくみなさんが大変な苦しみと、悩みと、困難な状況に置かれてきた。しかしこの国の政治は残念ながら、これに十分寄り添う言葉と政策を持ちえなかった。これは一体どこから来ているのか。いわゆる特権的な支配階級ともいうべき人たちの政治が続いてきた。私はこの対極をいく、庶民から根を生やすように生まれてきた政治をもう一回この国に作り直したいと思っています。
したがって私がめざす立憲民主党の姿は、国家主義的な価値観と対峙をし、まさに国民主権、リベラルの気風を根本とした政党として再び立ち上らせたいと思っています。そして嘘や誤魔化し、偽りと徹底的に対峙し、誠実で嘘のない実直な気風を旨とした政党にしたい。さらに国民生活の不安や悩みを共有し、これに寄り添う言葉と政策を持った政党にさらに進化、昇華をさせていきたい。
結果として私は4年前、枝野さんがあの大混乱の中で打ち立てたこの立ち位置をしっかり受け継ぎつつも、さらに支持のウイングを広げ、野党第一党を政権の受け皿として認知していただく。政権の受け皿たりうる政党に何としても昇華させていきたいと思っています。同時に今まで日本政治が放置してきた巨大な構造問題が相互に連関をしながらいくつも同時多発的に国民の前に立ちはだかっています。
人口減、高齢化、そして社会保障のほころび、財政悪化、気候変動、どれひとつをとっても本来私たちの世代で十分な取り組みをなし、次世代に子どもたちやお孫さんの世代に恥じぬこの国と社会を受け継ぐ責任がある。しかし長らく日本政治はそうしたものに真っすぐに視線を向けることを避け、国民に不都合や不便を、正面から説明することを回避し、耳ざわりのいいことばかりを口にし、問題を先送りし、ツケを大きく膨らませてきた。私はこういう政治とも徹底的に闘いたいと思っています。
これからこの長らく日本政界が放置してきた構造問題に、国民と、どれ一つ取ったってそんなに簡単な問題はひとつもない。しかし本当に国民の声を聞き、国民と共に悩み、国民と共に考え、国民と共に解決策を見出し、国民と共に歩む。そういう対話型の政治こそがこれから先、求められてくると思います。前例のない時代です。どの時代にもどの国もが経験したことのない構造問題が、巨大な構造問題が相互に連関しながら私たちの前に立ちはだかっている。
これは従来型の政治では乗り越えられない。まさに次世代のひとりとして、今日候補者たりうる4名、3名のみなさまともどもに、またそれを支援されるみなさまともどもに、あるいは多くの歯を食いしばって応援してくださっている党員や党友のみなさまともどもに、この日本国がほこるべき、今の時代に相応しい対話型の新しい政治。そしてそれが先ほど申し上げた人口減、高齢化、社会保障のほころび、そして財政悪化、気候変動、あらゆる問題に本格的に取り組んでいく姿を国民にも見てほしいし、その先頭に立ちたいと思っています。
最終的にそれが行き渡り、多少なりとも成し遂げられた暁にはこの日本社会が今崩壊している持続可能性を取り戻すことになるでしょう。あらゆる面において、今のままこの社会はこのまま続かない。このまま続いていきようがない。それはみんな心の奥底でどこかで分かっているが、しかしそれと正面から向き合おうとせず、様々先送りしてきた課題。これに本格的に日本政治が取り組んだとき、国民の意を背に受けて取り組んだとき、やがてこの社会は持続可能性を回復することになる。
そしてそれは私たち大人社会が胸を張って子どもたち、また次の世代にやるべきことをやった、少なくともやろうとした、全部はできなかったかもしれないが一所懸命取り組もうとした、そういう姿を、背中を次の世代に見せることにつながる。そういう誇り高い、温かい、温もりある、しかし明確な理念と哲学、ビジョンを持った政治を、立憲民主党を再建することによってこの国を作りたい。そう思っています。ご清聴ありがとうございました。
泉健太氏
みなさまこんにちは。京都3区、現在47歳です。立憲民主党の泉健太です。どうぞよろしくお願いいたします。
まず私はこの政治の世界に入らせていただいて、政治の世界に入る前から、やはり日本の政治には選択肢がなくてはいけない。そう思ってきました。
確かに自民党が長く政権を担っている。でも、時には不祥事や不正が起きることもある。そして、経済政策で失敗することもある。でも、そんなときに政権交代が起こらない。国民に選択肢がない。そんな国ではやっぱりいけない。
だからこそ、私はもう一つの極を作りたい。その思いでこれまで活動してまいりました。多くの先輩方に支えていただいて、ここまで成長させていただいたことに心から感謝を申し上げたいと思います。
そして、まず先の総選挙。本当に全国の多くのみなさまに立憲民主党をご支援いただきました。そして、各野党のみなさまにも我々立憲民主党の活動にご協力をいただきました。このことには心から感謝を申し上げたいと思います。その各野党のみなさまもやはり日本の政治に選択肢を作りたい、より国民に根差した国民に近い政治を届けたい。その思いで、ともに闘ってくださったと思います。
しかしみなさん。現実は立憲民主党は議席を減らしました。大変悔しく残念ではありますが、我々は懸命な努力をしましたが議席を減らすという現実を突きつけられました。このことは重く受け止めなければいけません。
立憲民主党は自らを反省し、再生していかなくてはいけない。私は思っています。例えば今回、我々の政権政策の冊子には一番最後のページに「批判ばかりとは言わせない」という異例のページを設けさせていただきました。
これはどういう意味を持つか。それぐらいに実は、私たち立憲民主党はこれまでも、議員立法を提案し、政府には対案を提案し、建設的な議論を数多くしてきたけれども、やはりどこかで国民のみなさまからは「批判ばかりの政党ではないか」「追及ばかりや反対ばかりをしている政党ではないか」と、そういうイメージを背負ってしまっていた。仲間たちの努力の一方で、私たちはそういうイメージを背負ってしまっていたということを、やはり受け止めなくてはいけないと思います。
この我々の頑張っているという意識と、しかし国民のみなさまのもつイメージのズレというものを立憲民主党は今一度、自己反省した上で再生していく必要がある。このように感じております。
枝野代表も本当に懸命に立憲民主党をリードしてくださった。そして弱い者の立場で、生活者の立場で、様々なみなさまの生きづらさをなんとか解消していこう。そしてもっと国民のみなさまに経済の恩恵が届くような政治を作っていこう。こういう訴えをしてきたわけですが、我々は改めてその訴えを活かしながら、さらに立憲民主党改革をしていきたい。このように申し述べたいと思います。
まず私は今回、これまで「お互い様の支え合い」という素晴らしい理念で活動してきた立憲民主党を、やはり「普通の安心が得られる社会」、こういうキーワードでさらに進化をさせていきたいと思っています。
考えてみれば、コロナ対策では残念ながら自宅で療養せねばならない方々が多数出られた。そして、望まない非正規雇用という大変厳しい状況で収入が得られない。だから家を持ったり、家族を持つという決断ができないという、そんな状況に置かれている方々がおられます。一方で、一人暮らしや高齢者の夫婦だけの生活が増えている。災害のときに逃げようと思っても情報が届かない、あるいは自分たちの足では逃げられない。こういうような孤独に陥っている方々も大勢おられる。
普通の安心というのは、やはりそういった方々がいざというときにちゃんと日常生活を送っていける、そして公共サービスの助けを得られるような社会を作っていかなければいけない。私はそう思っております。
ぜひ、この立憲民主党、これまでも様々な提案を行なってきた立憲民主党がさらに、政策立案型政党として、国民のみなさまにそのイメージを持っていただけるようにしていく。大きな大きな私たちは転換点を迎えているし、その転換を果たさなくてはならないと思っております。全国の党員、協力党員、そしてパートナーズのみなさん、また、全国の自治体議員のみなさん、一緒に立憲民主党を変えていきたいと思います。そして、全国のみなさまにはぜひその姿をご覧いただきたいと思います。
私は自分が代表にならせていただいたときには、やはりジェンダー平等、まず隗より始めよという姿勢から、私が構成する執行部は、男女、この比率を限りなく同数にしていく、同率にしていくということを目指していきます。議論の土台を変えることで我々の発想を変えていく、転換していきたいと思います。当然、若者、自治体議員のみなさまにも活躍していただきたいと思います。
私は決して傑出した能力を持つリーダーではありません。しかし、多くのみなさまを生かすことができる、そういった新しい時代のリーダーとして、この立憲民主党を引っ張ってまいります。どうかみなさまのご支援よろしくお願いいたします。
西村智奈美氏
この度、立憲民主党の代表選挙に立候補いたしました西村智奈美と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私は今回の代表選挙を通して野党第一党たる立憲民主党のリーダーとなり、今、国民のみなさんが求めている政治、社会それを形作るために先頭に立っていきたい。その決意で今回立候補させていただきました。
私は新潟の米農家で生まれ育ちました。その地元新潟では半世紀ぶりの女性の県会議員として初当選させていただいております。
また、学生の頃から海外にも足を運び、国際協力のNGOの活動を通して日本という国、そして各地方を内側から、そして外側から冷静に見つめ続けてまいりました。
そういった私は地方の声、そして女性の声、草の根の声、これをしっかりと汲み上げ、そして活かしていくことができると確信をいたしております。
私は今回の立憲民主党の衆議院総選挙の結果を本当に残念だと思っています。各地で多くの仲間のみなさんが本当に大奮闘されました。しかし結果としてみれば、比例の票は少々上積みはされましたけれども、議席を減らす結果となってしまいました。このことはやはり敗北と見なければなりません。
しかし、私たち立憲民主党が訴えてきた社会像、政治のあり方、これが否定されたんでしょうか。私はそうは思いません。お互い様に支え合い、いざというときは助け合って生きていける社会。人間誰しもつまずくことがあります。人間誰しも人の助けを必要とするときがあります。
そういうときに当たり前に手を差し伸べていける社会。それを立憲民主党は目指してきたはずであり、そのことを訴えきることがやはり叶わなかった。そういったことを振り返ってみますと本当に残念でなりません。
ボトムアップの政治を再起動するために、私は今この代表選挙を契機として、党の立て直しをやっていきたいと決意いたしております。
世の中には理不尽なことがたくさんあります。
今回の新型コロナウイルス感染下で、医療を受けることができずに、ご自宅であるいは待機をしている中で命を失う方が多数出てしまいました。
なんでこんなことになっちゃったのか。本当に悔しくてなりません。
また営業自粛、休業要請、こういったことで非正規の方々は職を失い、収入をなくし、そして生活困窮に陥ってしまうことが本当に多く生じてしまいました。
もとより非正規に置かれていた方の状況は新型ウイルスの感染下だから悪くなったというのではありません。もともとが本当にギリギリのところで頑張っておられたのに、そこに追い討ちをかけたのが今回のパンデミックであったということです。
経営者の方々もご苦労されました。飲食業や観光業、あるいは宿泊、輸送の方々、本当に頑張っておられているのに、どうしてこんな理不尽なことが起きてしまうのか。私は政治の力でこうした理不尽を一つ一つなくしていきたい。みなさんの困難に寄り添ってそして一緒に歩いてその問題を解決していきたい。
そのために新しい政治を作っていきたいと決意をいたしております。
さらにこの国は少子高齢化、あるいは気候変動、もうのっぴきならない問題が山積をしています。今必要なのは多様性を力に変えるということです。地方の力、女性の力、草の根の力、それを活かしていくことが今、日本の社会にとってどれほど必要か、私は身をもって感じております。
私自身、49歳で初めての出産を経験し、今もうすぐ5歳になる子どもの子育て中です。そういった生活感のある政治を私はやっていきたい。そして私は派手なパフォーマンスや人気取りの政策が横行しがちな政界ではありますが、私は私の持ち味を活かして、一つ一つの課題や困難に地道に解決に導いていく、そういうリーダーになっていきます。
重点政策としては、まずは命を守るということ。そして一人一人の暮らしを社会で支えるということ。自己責任論から脱却し、お互いに支え合う政治を実現していきます。
子どもや子育て、若者の未来を作るために予算を倍増していきます。
そして新自由主義から脱却し、格差をなくすための経済政策、あるいは地域資源を活かしていくための経済政策へと転換をしていきます。
人と暮らしに投資をする公共事業に重点を置いていきたいと思います。生き方の多様性を守り、世界とアジアの中で日本の強みを活かし、理不尽を許さない政治。これを私は実行していきたい。どうかみなさまからお力添えをいただけますように心からお願いを申し上げ、私の思いと政見とさせていただきます。ありがとうございました。