「最初のデートは居酒屋でいいじゃん」飲んべえアイドル今野亜美がサラリーマンに送るエール - 今野 亜美

写真拡大

※この記事は2017年10月11日にBLOGOSで公開されたものです



一夫多妻制アイドルグループ「清 竜人25」元第3夫人、飲んべえアイドルの今野亜美です、BLOGOS読者の皆様こんにちは!

「こんの」じゃなく「いまの」ですよ。今の亜美(私)を見てくださいって。今回は飲みながら色々とお話ができればと思います。

やってきたのは品川駅港南口にある「居酒屋 みかさ」。大都会のイメージがある品川のすぐそばにこんなお店が!ってくらい、すごく味があって良いお店ですよね。今日もたくさん美味しいものを紹介できればと思います。



仕事の飲み会で「縛り付けられる」感覚


とりあえず、何を飲もうかな。あ、生ホッピーがあるんですね!嬉しい!ホッピーはすごく好きでよく飲むんですけど、生ホッピーは置いてるところが多くないですよね。いただきまーす。



最近は飲んべえアイドルとして認知されて、お酒のお仕事も増えているんですけど、元々めちゃくちゃお酒が好きとかってわけでもなかったんです。最初にお酒を飲んだのは、大学の頃。最初はカシスオレンジとかカワイイものを飲んでたんですけど、夏のある日、汗かいた後に飲んだビールがすごく美味しくてビールに目覚めました。

お母さんがホッピーをストックしているような家だったんです。酒豪とかではないんですけど、たしなむ程度にみんなお酒が好きで。だから、お酒そのものってより飲みの場の空気が楽しかったのかな。そのうちに、ホッピーとかも飲むようになって。

うーん、生ホッピー美味しい。飲みやすいですね。あ、お通しはポテサラ!私、ポテサラに醤油をかけて食べるんですよ。前に居酒屋で隣のおじさんに教えてもらったんですけど、やってみたらこれが普通かってくらい馴染んじゃって。



それで、清 竜人25としてデビューした時は、初めから「お酒好き」というキャラでした。メンバーと飲みに行くことはないんですけど、キャラとしては私だけが堂々と飲む感じで。でも、仕事の時は飲まなかったんです。打ち上げでも。周りも考えて、そんなに飲んでる人が多いのも微妙かな、とか思って。

最近、若い人が会社の飲み会が辛いって話を聞くんですけど、やっぱり仕事が絡むと楽しめない部分もあるんじゃないかな。仕事を意識させちゃうとお酒が嫌になっちゃうと思う。純粋なコミュニケーションツールとしてのお酒だといいけど、縛りつけるような環境だと苦痛ですよね。酔っ払わない。

飲み会計画する人も、そういうところを意識してくれると良いかな、とは思います。でも私たちが上の世代になったら、そういう飲み会は減りそうですよね。だから少しだけ我慢するのがいいのかな。世代の考えの違いなのかなと思ってもいます。



私の場合は、やっぱり好きに飲みたいなっていうのがあって。酒場に入ったら好きにやればいいんですよ!日常を忘れていい憩いの場なので。周りに迷惑かけるのは良くないですけど、基本的にはぐでんぐでんになっていていいと思いますよ。サラリーマンの人も、おじさんも。普段そんな姿になれないし、やっぱり大変なこともあるんでしょう。好き勝手でいいと思いますよ。



センマイ刺しが来ましたよ!お店のある品川は食肉処理センターが近いから鮮度がいいんです。弾力があって食感が好き。甘酸っぱい酢味噌と良く合います。

せんべろを始めたのは、清 亜美になってからですね。元々、居酒屋も散歩も好きで、それをブログでどう表現するかって考えて、ああいう形になっただけで。小さい頃から放浪癖があったんです(笑)。だから昔からやってることは変わってない。

腕白でモー娘。に夢中だった小学校時代


自分はどんな子供だったんだろうって考えると、小学校の頃は男の子を率いて遊んでいるようなタイプでしたね。女の子の友達はいるんですけど、あんまりその輪には入らなくて。外で遊ぶのが大好きでした。花壇に足をぶつけて2針縫ったり、好きな子を追いかけて2針縫ったりとか。

家に帰ってからはゲームとか。ポケモンの緑が最初にやったゲームなんですけど、途中で終わっちゃって。飽きちゃうっていうか、明確なクリアがあるものは最後まで行けない(笑)。



学校から帰って、何してたかな。家でじっとしてることはなくて、公園に行くことが多かったです。公園には近所のおばさんたちが犬を連れて集まっていたんですけど、そこに混じるのがすごい好きだったな。この頃から年上の人は得意だったのかも。近所の噂話を聞くのが好きで、近所の事情にもめちゃくちゃ詳しかったです。

あと、その時代はやっぱりモーニング娘。が好きでした。周りもみんな好きだったな。女の子は加護ちゃん(加護亜依)が好きで、男の子は辻ちゃん(辻希美)が好き、っていう風に分かれていて。大人っぽい子はゴマキ(後藤真希)のファンが多かったです。

でもその頃にアイドルになりたいとかは本当に考えたことがなかった。でも、この世界入ってダンス☆マンさんと仕事できた時はすごく感動しました。「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」とか、インパクトが強くて。「何者? 名前の☆は何?」みたいな。まさか自分が一緒に仕事をさせてもらえる未来があるとは。デビュー曲をアレンジしてもらって。モー娘。のああいう楽曲は自分の青春だったので、あの頃の自分に教えてあげたいな。



これは、ハチノスときゅうりの和え物です。さっぱりとしていて、ホッピーが進みますね。美味しいなあ。

ツラかった「仮死状態」の中高時代


中高は女子校です。その時期は、女の子しかいない世界だったから、色々難しくなっちゃって。女子が集まった時のグループの感じが苦手で。嫌な子がいるとかじゃないけど、気を使いあうとか、「わかるー!」って共感しないといけない感じ。男の人にはないですか?



写真撮るの忘れてた!これは飲んべえアイドルの仕事です。2人でいるときに写真撮るのは微妙ですか?

女子の話ですね。そう、女同士のグループの空気があるんですよ。そういうのを見て、なんかめんどくさいし、どこにも属さなければ何にもないから、って思って一人でいることが多く……。そこで歪んだんですけど(笑)。

この時代は、何をしていたかと言われると、あんまり記憶がない。一言で言うと生きてなかったというか、「仮死状態」。これは清 竜人25に入るまで続きます。長いですよね(笑)。グループに入って生き返ったというか。

シロの麻婆豆腐です。麻婆豆腐にシロが入っているんですけど、どっちかというと麻婆というよりあんかけみたいな。甘くてコクがあるけどさっぱり。お酒が進みます。

オーディションに応募したきっかけですか?歌が歌いたいとかは全然なくて。だって苦手でしたから。やっぱり面白そうなことをやりたいっていうのは根っこにあって、計画性もなく飛び込みたい自分がいるんですよね。だからTwitterで回ってきたオーディションの情報見て「面白そう!」って。

あと心のどこかで一匹狼すぎる自分を変えたいってのもあったんだと思います。人と関わることで自分が変われるんじゃないかって、あえて苦手な輪に入っていくこと。



不安ですか?めちゃくちゃありましたよ!歌は本当に一番苦手なことだったんです。でも、逃げられない環境で挑戦したら苦手なことでもできるんじゃないか、って思って。めちゃくちゃ上手くなるんじゃないか、とか思ったんですけど、それは3年間変わらなかったですね(笑)。

オーディションはもう開き直って。何をやろうと、審査する人は縁のない人だから思い切れたんです。でも、これが縁があって。後々までいじられ続けるんです、「あの時の歌が……」とか。何があるかわからないものですね。

そう、昔はそんな風に気持ち的に一匹狼だったから、輪の中で笑ってる自分とすごく冷静な自分がいて、演じているわけじゃないけど、自分の中に性格が8個ぐらいあるみたいな。それがすごい嫌で、なんか疲れちゃってたんですよ。自分の自信のなさとかが、そうさせてたのかもしれないけど、人前に出て話す機会が増えてから、そういうのが減って、自分らしくいられるようになりましたね。

昔の自分にアドバイスするとしたら……「流れに身を任せて。なるようになるよ」ってことかな。無理しても、何もできない時はできないから。でも、どこかで何かに挑戦するっていうタイミングが来るから、それを逃さないことが大事かな、って思います。

何か飲んでもいいですか?トマトハイにしようかな。



おじさんと会いに今日も酒場へ


うーん、美味しい。でも、そんなに量を飲むとかではないんです。飲むイメージなんですかね。最近は「若者の酒離れ」があるのか、酒場とかに行くと「女の子が一人で珍しいね」って言われます。女の子の一人飲みは増えているってのも聞くけど。

お酒を飲みに行く理由も、お酒がメインっていうより、酒場に行って世代の違う人と話したり、違う文化を吸収したり、そういうのが目的な気もするんですよ。やっぱりおじさんと話してるとすごく面白いし、普段あまり関われない人と会うと、いろいろ吸収できるので。大事な場所です、酒場は。

いろいろな地元の情報ももらえますよね。この間も長野に行ったんですけど、思いたったらすぐチケットとって次の日に行って。何も準備してないんですけど、その時にも役に立ったのは居酒屋。駅前に24時間営業の居酒屋があって、そこでオススメの場所や美味しいお店、どうやって遊ぶかを教えてもらえました。



居酒屋デート?全然いいんじゃないですか?一回目から酒場、居酒屋で。思い出になるレストランより、最初から居酒屋の方が印象に残りそう。相手の素の姿、素の発言が見えるのって居酒屋だと思うんですよ。

高級なお店は構えちゃうかも。仲良くなってから行きたいな。私は人見知りのとこがあるから、構えちゃう。打ち解けて仲良くなってから行きたい。

サイゼ飲み……最初のデートはサイゼ飲みは、私は平気ですね。こだわりがないから平気だけど。構えなくていいから楽です。

3年間のグループ活動が終わって、今はソロになって不思議な感じ。自分の中に清 竜人25の時間を生きた別の人生があるような。ラストが終わった後は、夢見心地というか、25の中にいた清 亜美ちゃんが本当に離れていくような。そういう夢のような時間が本当にあって。自分なんだけど自分じゃないもう一人の自分。


辛かったことも多かったですよ。アイドルって、見てる人が決めるものだと思ってて、自分が一生懸命やってることを見て喜んでくれる人がいるってことなんだと思うんです。一生懸命な姿を見て勇気を与えるとか。私の場合は歌を頑張っていると、「前より上手くなったね!」とか。

壁にぶつかって、Twitterとかにも辛いって空気が出て、もがいて乗り越えていく、っていうのがアイドルの成長ストーリーで、それを見てファンも感情移入するっていう。

やっぱり応援してくれた人の声はすごくモチベーションになりました。SNSは基本的に全部目を通していましたが、ファンの声はすごく響きました。人に支えられているという意識がすごい生まれた。嬉しいことにというか、あんまり変なリプライとかはないんですよね。

だから、本当にファンの人に感謝していますね。今でもイベントに来てくれてる人がいて。プライベートでは、居酒屋のおじさんに感謝しています。何気ない会話が息抜きになったことも多くて。そんな風にアイドルの3年間を走り抜けました。読者の方も酒場で私を見かけたら声をかけてくださいね。

プロフィール


今野 亜美

1990年11月7日生まれ さそり座 B型 お酒、映画好き。
2014年アイドルグループ「清 竜人25」のメンバー『清 亜美』として活動開始。
2017年6月幕張メッセイベントホールで行われた「ラスト♡コンサート」をもってグループは解散。
同年6月19日『今野 亜美(いまのあみ)』としてソロ活動を開始。
大のお酒好きで、アイドル時代から発信している1000円で居酒屋を旅するブログが話題になっている。

次回イベント
スナック亜美 vol.9 ~今野 亜美 生誕祭~
[日程]2017年11月07日(火)
[時間]開場18:30/開演19:30
[会場]LOFT9 Shibuya
[出演]今野 亜美(ex.清 竜人25)
[料金]前売2,500円/当日3,000円
(共に飲食代別・1オーダー500円以上必要となります)
[チケット]前売券はイープラスにて販売中!
[お問合せ]LOFT9 Shibuya(03-5784-1239)

訪れたお店


居酒屋 みかさ
東京都港区港南2-2-4
03-3472-0562
18:00~22:30
日曜・祝日休み